ザンクト・パウリの日本代表MF藤田譲瑠チマが先制点をアシストして、チームの勝利に貢献した。

現地時間2日に行われたDFBポカール・ラウンド16のボルシアMGとザンクト・パウリの試合。この試合で先発した藤田は、同じく日本代表FW町野修斗との日本人対決となった。

前半43分に、藤田が相手からボールを奪うと、前方を走ったFWマルタイン・カースへスルーパス。これを受けたカースがドリブルでゴール前まで運び、右足でゴール左下隅に転がした。

ドイツメディア『Kicker』は、「藤田の絶妙なスルーパスから生まれた先制点は、アレクサンダー・ブレッシン監督が理想とするスタイルの体現」と伝えている。

日本代表MFのゴールで先制したザンクト・パウリは、56分に同点ゴールを許すも、83分にDFルイス・オッピーが勝ち越し弾を挙げて勝利。ベスト8へと駒を進めた。

中盤の要として存在感を増す藤田は、ジェームズ・サンズ、ジャクソン・アーヴァインと組む“三角”の中核としてここ数試合で安定感を見せている。特に藤田の創造性と守備での貢献は、ブレッシン監督が求める「攻守にバランスの良いサッカー」で重要な役割を担っている。

それでも日本代表のボランチは主将の遠藤航や欧州で評価を高める佐野海舟、田中碧らがポジションを争う激戦区。ザンクト・パウリで評価を高める藤田は安定した地位を確立できているとは言いがたい。

日本代表として来年のワールドカップ出場を目指す藤田の今後のさらなる期待したい。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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