12月7日に控えるMLSカップ決勝、インテル・マイアミ対バンクーバー・ホワイトキャップス戦。

同大会はアメリカサッカー界における優勝決定プレーオフで、この試合に勝ったクラブが「アメリカ最強チーム」の称号を得ることができる。

今年はリオネル・メッシらFCバルセロナ出身のスター選手らで多く構成されたインテル・マイアミと、今季バイエルンから移籍した元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーや日本人GK高丘陽平らを擁するカナダのバンクーバー・ホワイトキャップスが対戦する。

「メッシ対ミュラー」という、ワールドカップ決勝と言われても違和感のない豪華メンバーの激突は、アメリカでは大きな注目を集めており、大会史上最高視聴率の樹立もあり得るのではないかという声も多い。

しかしながら、「長者番付」などでお馴染みのアメリカの経済誌『フォーブズ』は、これらの議論に冷静な見解を述べている。

同誌によると、MLSカップの歴代最高視聴者数は、1997年の 222万人(DCユナイテッド対コロラド・ラピッズ戦)で、次いで2022年の215万人(LAFC対フィラデルフィア・ユニオン戦)だという。

一見、このデータだけを見ると、MLSは近年も多くの視聴者数を記録しており、これほどのビッグマッチであれば達成可能にも見える。

しかしながら、同誌はApple TVなどのストリーミングサービスによる、視聴手段の多様化により、この記録は破られないだろうと述べている。

実際、MLSのテレビ放送の視聴者数は、2022年の215万人をピークに2023年は89万人、2024年は46万8000人と急下落を続けている。

Apple TVは今年10月にMLSの視聴者数が、メッシやソン・フンミンといったスター選手の移籍により、昨年比29%増加していると報告しており、MLS全体の人気が急落したとは考え難い。

サッカー観戦の文化も、テレビではなくスマートフォンへ。時代が変わりつつあることが如実に現れたデータだ。

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