J2藤枝MYFCは5日、FW中川風希との契約が満了となり、今季限りで退団すると発表した。
関東学院大からスペインのバジェカスへ渡った中川。ベティス・サン・イシドロ(スペイン)に移籍した後、逆輸入する形で加入したFC琉球で2017年にJリーグデビューを果たした。
その後は横浜F・マリノス、京都サンガF.C.、琉球、FC今治と渡り歩き、2023年夏より藤枝に加入した。
中川はクラブ公式サイトを通じてコメントを発表した。
「2025シーズン、プロサッカー選手になってから1番辛くて、しんどい時期を過ごしました。キャンプでは泣きながら練習しそうになったこともあります。みんなの前で笑顔を振る舞うのも正直きつかったです。
そんな時、久々に実家に帰った時におばあちゃんに『なんであんた試合出てないのよー!』と怒られました。そしてその後に『あんたが試合出てるのテレビで見るのが週末の唯一の楽しみなんだから頑張りなさいよ!』そう言われた時にいろんな感情が生まれ、もう一踏ん張り頑張ろうと思えました。
それと毎日の練習の中でひとつひとつのプレーを必要以上に褒めてくれる先輩だったり、同期みんなで試合出ようと励ましてくれたり、がむしゃらに頑張ってる後輩を見ながら自分なりに自分のペースでサッカーを楽しみながら日々を過ごし、乗り越えることができました。
藤枝MYFCに来てからの2年半、満足いく結果は出せなかったけど今年の経験を通じ1人の人間として、サッカー選手として強くなれたこと、毎日馬鹿みたいなことをしてふざけあって笑いあったり、時には真剣にサッカーの話をしたりする。そんな最高の仲間達と過ごした時間は一生の宝物です。(書いてる時ここでちょっと泣きそうになった)藤枝MYFCに関わる全ての皆様、2年半たくさんありがとうございました!!!チディ元気でね!!!」
中川は今季リーグ戦22試合に出場し、2得点2アシストを記録していた。
筆者:本田建(編集部)
