先週末に行われたリヴァプール戦で、リーズ・ユナイテッドに勝点1をもたらす見事なゴールを決めた日本代表MF田中碧。
2-3とビハインドで迎えたアディショナルタイム6分にコーナーキックからのこぼれ球を左足でシュートに持ち込み、土壇場で同点に持ち込む活躍を見せていた。
しかしながら『The Athletic』や『The Leeds Press』によれば、リヴァプール戦で見せた田中のディフェンスについては、ダニエル・ファルケ監督が激怒する場面があったという。
リーズを率いているファルケ監督は、特にリヴァプールのドミニク・ソボスライが決めた3点目の場面において、田中が見せたポジショニングミスに激怒していたとのこと。
田中がリヴァプールの選手に対してプレッシャーをかけたことによって中盤に隙が生まれてしまったため、必要のない失点を喫してしまった…と監督は考えていたようだ。
「ボールに対しては5-3-2、そしてそのあと4-5-1で対処し、我々は中央から出ることはなかった。ただ82分、2-2の状況で中央から出てしまい、パスの隙間を開けた。
リヴァプールはワールドクラスのチームであり、2本のパスでライン間の選手を使い、最後のスルーパスを出させた。あの瞬間に我々が冷静さを失ってしまったことに腹が立ったんだ。
それを隠すことはできなかった。アオが前に出てギャップを作ったが、それはやるべきことではなかった。我々は完璧ではないし、時に少しナイーブな時もある。だからこのトップレベルに適応していく必要があるんだ」
ダニエル・ファルケ監督はそのように記者団に対して告白し、中央のスペースを開けるような安易なプレッシングに釘を差していたようだ。
2試合で2ゴールを決めた田中はかなり好調なパフォーマンスを見せており、ファルケ監督は彼の前向きなパスの選択には高い評価をしているとも言われているが、ディフェンス面ではややリスクがあると考えているとも。
筆者:石井彰(編集部)
