MLSのインテル・マイアミでのシーズンを終えたリオネル・メッシ。
GK高丘陽平擁するバンクーバー・ホワイトキャップスを破って、MLSチャンピオンに輝き、今年の戦いを締めくくった。
そのメッシは、チームメイトである親友のルイス・スアレスらとともにインドを訪れているが、『BBC』によれば、スタジアムが騒然となる大きな混乱が起きたという。
コルカタのソルトレイク・スタジアムにはメッシの姿を一目見ようと、最大12,000ルピー(約2万円)のチケットを購入した熱狂的なサポーター数千人が集結。ただ、ピッチを歩き始めたメッシが大勢の関係者や著名人に隠れてしまい、失望を味わったそう。
そして、メッシが、約20分後に警備員に連れ去られると、一部群衆は敵対的な態度に一変。座席を引き裂き、ピッチに向かって物を投げつけた。



コルカタがある西ベンガル州のママタ・バネルジー首相は、「メッシ、すべてのスポーツ愛好家、彼のファンに対して、この不運な出来事について心から謝罪する」との声明をXに投稿。
メッシの広報担当は、事前に合意していた滞在時間は履行したと主張しているが、イベント主催者が逮捕されたという情報もあるという。
メッシは「GOAT(史上最高選手という意味)ツアー」でインド各地を訪れており、この日は短時間のエキシビションゲームが行われるはずだったそう。
メッシはボリウッド俳優らと対面したというが、ファンたちは「メッシの周りには(政治的)指導者や俳優しかいなかった…12,000ルピーのチケットを買ったのに、彼の顔さえ見られなかった」、「5,000ルピー(約8600円)のチケット代を払って、息子と一緒にメッシを見に来た。政治家を見に来たんじゃない」との不満をぶちまけていたという。
インドは経済格差が激しいが、平均月収は32,000ルピー(約5.5万円)ほどだそう。
筆者:井上大輔(編集部)
