フットサル界で前人未踏の金字塔が打ち立てられた。
11日に開催されたメットライフ生命Fリーグ2025-26ディビジョン1の第21節で、ペスカドーラ町田に所属するクレパウジ・ヴィニシウスがFリーグ通算350得点を達成した。
偉業を成し遂げたクレパウジ・ヴィニシウスは、ブラジル・サンパウロ出身の38歳。
名門ジュヴェントゥに16歳まで在籍し、17歳の時にコリンチャンスでプロデビュー。その後は、スペインリーグのベニカルロFSへの移籍やブラジルのサン・ジョゼでも短期間プレーをした。
2011年にFリーグのシュライカー大阪に移籍をすると、その名を日本フットサル界に轟かせる。
いきなりその年のシーズンにおいて得点ランキング2位の27得点を挙げ、最優秀新人選手賞とベスト5を受賞した。
その後もFリーグで得点を量産し、2015年には森岡薫が持っていたシーズン最多得点記録を更新。最終的には2位の森岡に16点差をつける48得点を挙げ、リーグ最優秀選手賞を受賞した。
2017年には日本への帰化を発表し、その翌シーズンにペスカドーラ町田へ移籍をした。
日本代表としても、AFCフットサルアジアカップ2022で日本代表の10番を背負い、サウジアラビア戦でゴールを挙げるなど優勝に貢献。
卓越した得点能力と強烈な左足で見る者を魅了する38歳は、文字通り日本フットサル界の「レジェンド」と言えるだろう。
自身が持つFリーグ最多得点記録をこれからも更新し続けてくれることを期待したい。
筆者:遠藤正志(編集部)
