日本代表MF遠藤航が所属する強豪リヴァプールは、昨シーズンのプレミアリーグで優勝を果たした。

ただ、今年5月26日に行われた優勝パレードでは、暴走した車両に100人以上が撥ねられるショッキングな事件も起きた。

逮捕・起訴されたのは、54歳の元イギリス海兵隊員。今月15日からリヴァプール刑事法院で量刑審問が行われており、『BBC』などがその模様を伝えている。

ポール・ドイル被告は、当日、友人家族を迎えに行くために自宅からリヴァプール中心部へ向かっていたという。

「家族の人生を台無しにしてしまった」と逮捕後に警官に話した被告は、関連する31の罪状を認めた。

本人は恐怖とパニックによって引き起こされたものと語ったものの、検察側はそれは嘘と反論。「被告が自身の車両を100人以上もの人々に衝突させ、重傷を含む負傷を負わせ、車両が停止した際には子供を含む人々が下敷きになった。真相は単純。ただ行きたい場所に急ぎたくて、カッとなった。怒りに任せて、群衆に向かって車を運転した。その際、群衆に深刻な被害を及ぼすことを意図していた」と主張している。

被告は2トン近い車両(日本の普通車は1.5トン以上が一般的)で群衆に突っ込んだが、法廷で再生されたドライブレコーダーの映像では、被告が「どけ」などとFワードを交えて口汚く叫ぶ様子もあったという。

映像が再生されると、被告だけでなく、法廷にいた被害者たちも涙を流していたそう。

暴走車両はベビーカーを撥ね飛ばすなどしており、複数の子供も被害を受けた。

12歳の少年は「突然車に轢かれ、気付くと倒れていた。人生でこれほど怖い思いをしたことはない」と証言し、母親は「息子が道路に横たわったまま動かない姿と、車が人を轢く音は一生忘れられない」と語ったそう。

審問は現地火曜に再開される。

筆者:井上大輔(編集部)

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