12日に元日本代表DF槙野智章氏を新監督に迎えたJ2の藤枝MYFC。

同クラブは15日、藤枝総合運動公園サッカー場で槙野智章新監督の就任記者会見を開き、新たなクラブの船出を内外に示した。

18日に、クラブの公式ホームページでこの会見の様子をまとめたレポートを掲載している。

会見は徳田航介代表の挨拶で幕を開け、クラブが歩んできた歴史と、攻撃的なサッカーへの姿勢と組織的守備を軸に成長してきた現状を踏まえたうえで、「次の進化」に本気で向き合う決意が語られた。

続いて登壇した強化部の大迫希氏は、槙野監督にオファーした背景を明確に説明。

藤枝が新監督に特に求めた要素として、「リーダーシップ、統率力」「情熱、熱量」「言語化、伝える力」の三点を挙げ、いずれもチームを前向きに導くために不可欠だと強調した。

戦術面ではクラブのフィロソフィーである攻撃的なスタイルと組織的守備を継承しつつ、ゴールを奪いにいく姿勢をより明確に打ち出すことが重要だと説明。さらに2026シーズンに向けては、インテンシティの向上、相手の背後を突く攻撃、個人とグループ両面での守備整理を進めていく方針を示した。

槙野新監督は自作のプレゼン資料を用い、自身のビジョンを語った。

特に重視するのがマネジメントで、その根幹に据える五つの要素が「信頼関係」「目標の明確化」「組織力」「適切なフィードバックと支援」「柔軟性」だ。槙野監督一人で引っ張るのではなく、選手やスタッフと共に前進する姿勢を強調した。

戦術テーマには「UBAU」を掲げ、ボール、ゴール、勝点、そしてファンの心を“奪う”フットボールを体現すると宣言。同監督が考案した造語『Mirageo(Mirage=迷彩、Neo=新時代、Go=行く)』とともに変幻自在で攻撃的な新時代のスタイルを貫き、「見ていて楽しい、見ていてワクワクするような攻撃を展開します」と力強く宣言した。

現役時代の経験と発信力を武器に、藤枝MYFCをどこまで押し上げられるか。槙野新監督の挑戦が、クラブの次章を切り開こうとしている。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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