オフシーズンに入ったJ2に所属するいわきFC。その選手の契約更新リリースが話題を呼んでいる。
今月18日、いわきは公式サイトならびにX(旧Twitter)でDF遠藤凌とMF山中惇希の2選手と契約更新を発表した。
@IwakiFcOfficial post on X
x.com遠藤との契約更新発表の文面は、「なお、新たな契約期間は2028年6月30日までとなります」となっている。
日本では選手との契約期間を明示するクラブが少ないなかで、いわきは欧州クラブのように契約期間を公表する方針になったようだ。
選手の契約期間を明示することで、ファン・サポーターとしては後に移籍した際に移籍金が生じたのかそうでないのかを、憶測ではなく確実に知ることができるという点でメリットがあるだろう。
この発表に対し、X上では「契約期間の公開、遂にJクラブでも出てきた!」「いわきの素晴らしい取り組み」「いわきみたいに契約年数をオープンにするスタイルがJ全体に広まってほしい。そしたらサポーターも移籍金あるなら仕方ないと割り切れる移籍もある」などの反応があった。
このやり方がJリーグでも今後広がるのかはそれこそ憶測の域を出ないが、このような新しい取り組みを行ったのがいわきFCというのは「らしい」と言えば「らしい」。
いわきFCは2016年に株式会社ドームへ運営を移管した後、クラブビジョンの一つとして「日本のフィジカルスタンダードを変える」を合言葉に選手のフィジカル強化に取り組んできた。
今回の“異例”の発表も、「日本の契約更新リリースを変える」ものになるかもしれない。
筆者:総山大地(編集部補佐)
