競馬などの一部の公営競技以外の賭博が禁じられている日本ではあまり話題に上がらない話だが、カジノなどが合法な海外のスポーツ界では、アスリートの豪快な賭け方が時折注目を集める。

特に、北米スポーツにおいてはこの傾向が顕著で、大谷翔平の通訳を務めていた水原一平氏による賭博スキャンダルが記憶に新しい人も多いだろう。

そうした中、NBA(バスケットボール)ロサンゼルス・レイカーズに所属する八村塁が明かした、驚愕の「賭博エピソード」が話題となっている。

11日のサンアントニオ・スパーズ戦前に記者陣の前に現れた八村は、2年前のNBAカップの際のエピソードを語った。

2023-24シーズンから始まったNBAカップは、トーナメント優勝チームの選手全員に50万ドル(約7800万円)が賞金として与えられることで知られている。レイカーズは同大会の初代王者となっており、各選手の賞金の使途が注目を集めていた。

そうした中、八村は当時を振り返り「ルーレットで黒に賭けようと思ってたんだけど…全部で50万ドル。やめたよ、怖くなって。嘘はつかないよ」と当時の苦い思い出を語った。

もし、八村が賭けに勝っていた場合、賞金は1億円以上に増加することになっていたが、どうやら家が一軒建ちかねない金額を一度に失うリスクには賭けられなかったようだ。

北米の人気スポーツの例に漏れず、NBAプレーヤーは現役時代に巨額の富を得られる反面、引退後に身を持ち崩すビッグネームも少なくない。

そうした先人たちの過去を知ってか、八村は以前から、金銭についてシビアな感覚を持つことで知られていた。

アメリカメディア『Essentially Sports』によると、選手個人に巨額の賞金が与えられるNBAカップに対しては、昨年も「僕たちはただ賞金が欲しいだけなんだ。それが唯一の理由だと思う。去年はすごくモチベーションが高かった。大きな賞金を獲得したからね」と熱意を語っていた。

なお、レイカーズはスパーズとの試合に敗れ、今年のNBAカップに敗退。しかしながら、決勝トーナメントに出場できたため、各選手には5万ドルの賞金が与えられる見込みだ。

筆者:田原隆夫(編集部)

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