日韓サッカーの現在地を象徴するような、興味深い提言が韓国から発信された。
韓国メディア『Footballist』は25日、元韓国代表DFファン・ソッコが現役引退に際して応じたインタビュー記事を公開した。かつてJリーグのサンフレッチェ広島や鹿島アントラーズ、清水エスパルス、サガン鳥栖などでプレー経験がある同選手は、「韓国サッカーが日本を上回るには何が必要か」というテーマについて、自身の見解を語っている。
記事によると、ファン・ソッコは韓国代表にソン・フンミンやイ・ガンイン、キム・ミンジェといった世界的選手が揃っているとしながらも、「個人能力に依存する傾向が強い」と指摘。その上で、ビルドアップを含めたチーム戦術の構築や、選手に複数の選択肢を与える組織的なプレーの重要性を強調した。
また、日本サッカーとの違いとしてコミュニケーションの質を挙げ、「日本では選手の意見を取り入れながら課題を改善する文化がある」と言及。技術面に加えて粘り強さを兼ね備えた日本の進化にも触れ、反対に韓国サッカーがかつて持っていた“闘魂”のようなスタイルが薄れていることに危機感を示した。
さらに、韓国人選手の能力自体は「高い」としつつも、90分間の集中力維持や戦術理解に課題があると分析。育成面では個人技偏重の指導にも疑問を呈し、判断スピードや連動性を重視すべきだと提言している。
今年のワールドカップでの目標設定についても「韓国はベスト16、日本は優勝」との違いを挙げ、より高い志向が必要だと強調したファン・ソッコ。キャリアのほとんどをJリーグに捧げた韓国人DFの言葉は、日本サッカーと韓国サッカーの現在地を改めて浮き彫りにするものと言えそうだ。
筆者:江島耕太郎(編集部)
