イタリアサッカー界に、再び深い失望が広がっている。

元イタリア代表MFのディノ・バッジョ氏が、スペインメディア『as』のインタビューで、母国代表の現状と国内リーグの凋落に強い懸念を表明した。

イタリア代表は、北中米ワールドカップ出場を懸けたプレーオフでボスニア・ヘルツェゴビナ代表にPK戦の末に敗れ、3大会連続で本大会の切符を逃した。2018年ロシア大会、2022年カタール大会に続き、今回も出場を逃したことで、イタリアサッカーの低迷が改めて浮き彫りとなっている。

2006年のドイツ大会で優勝して以来、2010年南アフリカ大会と2014年ブラジル大会ではいずれもグループリーグ敗退に終わり、かつての栄光は過去の遺産になりつつある。

バッジョ氏はインタビューで、現在のセリエAを「退屈でアイデンティティを失った」と厳しく指摘した。かつてはカウンターアタックとスピードを武器にした魅力的なスタイルだったが、今はボールパスを優先するだけの単調なサッカーが目立つという。「見ていて疲れる」と本音を漏らし、伝統的なイタリアサッカーの良さが失われていると嘆いた。

さらに深刻なのは、若手育成の問題だ。イタリア国内には才能ある選手がいるにもかかわらず、セリエAでは「すでに完成された外国人選手」を優先し、ほとんどのチームの構成が外国籍選手で占められている状況を問題視した。

さらに同氏は、若手イタリア人選手が十分な出場機会を得られず、育成が疎かになっていると指摘。「新しいロベルト・バッジョ、ヴィエリ、カンナヴァーロのような選手を無駄にしている危険な状況だ」と警告した。

バッジョ氏の指摘は、代表チームの苦戦とも直結する。国内リーグでイタリア人選手が育たなければ、アズーリの基盤が弱体化するのは当然だ。

インタビューでは、ミランでプレーするルカ・モドリッチについて「あと3〜4年はプレーできる」との見方も示したが、これはイタリアサッカーの現在と過去のコントラストを際立たせるものとなった。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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