累計発行部数が6000万部を超える人気サッカー漫画「ブルーロック」の実写版、映画『ブルーロック』が8月7日に公開を迎えた。日本をサッカーW杯の優勝に導くためのストライカー育成に向けて、全国から集められた300名の高校生FWがBLUE LOCKを舞台に繰り広げるサバイバルを描いた本作。
公開に先立ち行われた「才能の原石たちよ、劇場に集まれ!トーク&試写イベント」には、本作の主人公で、ストライカーとしての資質を秘めた無名の高校生FWの潔世一(いさぎ・よいち)を演じた俳優の高橋文哉や、天才FWの凪誠士郎(なぎ・せいしろう)役のK(&TEAM)、さらには本作の監修を務めた元サッカー日本代表・松井大輔氏が登壇し、作品の思いを明かした。
夢を叶えるために“エゴ”は必要か?

(C)JUN.S
一般公開に先駆けて行われたイベントでは、「夢を叶えるために“エゴ”は必要なのか?」というテーマで、トークショーが繰り広げられた。

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ーー映画『ブルーロック』は、たった一人のストライカーだけが生き残るサバイバルを描いた作品ですが、皆さんは「エゴを出してしまった」瞬間はありますか?
高橋:ここにいらっしゃる皆さんも、それぞれ一人一人の「エゴ」を持っていると思いますが、僕は「俳優」という、他人の人生を預かって演じる職業に就いているので、時に自分のことを見失いそうになる瞬間があるんです。
そんな時には、自分のことを思い出すためにこれまで歩んできた自身の人生を振り返ったり、この先の自分の人生を想像するんですけど、そんな時に思い描く自分は、たいがい自信と勝ち気に満ち溢れている姿であることが多いんですよ。
色々なことを振り返ったり、自分自身を照らし合わせた時に、「俺って意外と“自分”があるんだ」とか、『こう思っていたけど、やっぱり間違いではなかったんだと、10年後に思えていますように……』とか。そんなことを考えながら向き合って、今は夢を叶えさせてもらっていますね。

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K:僕はもともとスポーツ選手で、アーティストとして活動する前は、サッカーを5年間、そして陸上を7年間やっていました。
僕なりに一番「エゴだったな」と思っているのは、高校生の頃ですね。既に進学する大学も決まっていたはずなのに、「自分のやりたいことって本当なんだろう?」と考えた結果、ずっと大好きだった音楽の道に進もうと決めて。進学も辞退し、進路を変更することにしたんです。今振り返ってみると、「すごい決断だったな」と思いますけど、
「もし、本気で何かをやってみたい」と思った時には、絶対にそれをやった方がいいし、その熱い気持ちは絶自分にも、周りにも絶対に伝わると思っていて。
みんなと同じようにある程度保証された道に進む選択もできたと思いますし、リスクのある中で、何も保証されてない世界に自分一人で飛び込むことは相当の覚悟が必要でしたけど、それでも今までやってきた自分を信じていた。
その時は「絶対に僕ならできる」という強いエゴが出ていたと思いますが、その時の行動力や、周りの皆さんのサポートのおかげで夢をつかむことができたので、自分を信じる力がすごく大事だなと思っています。ここにいる皆さんも、「“エゴ”を力にして夢を掴んでほしいな」と思います。

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松井:サッカー選手であるのなら、「エゴ」は必要だと思います。
僕の現役時代には「ドリブル」という「エゴ」を持っていましたし、監督さんに何を言われようとも、自分の芯は曲げませんでした。でも、もし結果が出なかった時には、それが難しい問題になってくる。
芯となる「エゴ」は、皆さん一人一人が持っていると思いますが、そのエゴを捨てないでほしいなと。やっぱりそれこそが自分自身だと思うんで。それを貫き通すためにはやっぱり結果が必要なのかな。僕は「日本代表にもエゴのストライカーが必要だ」と思っているので、ぜひ皆さんにも色々と感じ取っていただきたいと思います 。

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続けて映画館に来場した子供達から寄せられた質問に答える流れに。「サッカーに行きたくない日は何をすればいいですか?」という問いに、松井氏はこのように回答した。
松井:雨や雪が降っているとか、身体がしんどいとか、色々な理由でサッカーの練習に行きたくない日もあると思います。でも、実際にサッカーに出かけてみると、友達がいて楽しいんですよ。 グラウンドに行って、見学するとかでもいいと思いますけど、行くことに意義があったりするんじゃないかな。子供の時って、行きたくないことややりたくないことがたくさんあると思うんですけど、実際に行ってみたらすごく楽しくて、「行ってよかったな」と感じる瞬間があると思うので、ぜひ行ってほしいなと思います。

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――最後になりますが、お一人ずつご挨拶をお願いします。
松井:色々な物語が詰まっているこの映画をしっかり目を開いて見ていただき、「色々な思いを持ってほしいな」と思います。

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K:「本物のサッカー映画ができたんじゃないか」と思っていますし、作品をご覧になられるすべての皆さんにチャンスやきっかけを与えられるんじゃないか。見つけられることができるんじゃないかと思いますので、ぜひぜひ最後まで楽しんでください。

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高橋:僕はこれまでの人生で、サッカーを全くやったことがなかったのに、この役をいただいて。(映画をきっかけに)20代で1からサッカーを覚えることになりました。
撮影中は「もし、(幼い頃から)サッカーをやっていたら良かったな」と何度も思いましたし、「なんでこんなに上手くいかないんだろう」とか、「楽しくないな」とか「苦しいな」と思った日もありました。でも、そんな自分を、周りにいる皆さんがいつも支えてくれて。
サッカー少年・少女の皆さんも、その夢を応援してくれている大人たちの前向きな言葉を聞いて、自分を信じ、楽しいと思う方へとまっすぐに突っ走っていってほしい。
僕は自分のやっていることに自信を持ち、胸を張って言葉を紡いでいる現在が本当に幸せなので、ぜひ映画を見ていただいて、皆さんのサッカー熱にエゴをプラスすることができればなと思います。
取材:JUN.S

