9月19日から10月4日までの日程で愛知県および名古屋市を中心に行われるアジア競技大会。
そうしたなか、ヨーロッパでは、女子陸上選手に関するメディア報道に変化が起きつつあるようだ。
今年6月、EBU(欧州放送連合)が「女子スポーツにおける敬意あるメディア報道のガイドライン」を提唱。
あくまで提言であり、禁止リストではないとしつつ、高跳び、棒高跳び、跳躍種目、走種目などにおいて、競技のストーリー性や映像の質を損なうことなく、不適切な映像を回避する方法を指南している。
・選手の身体に不必要に焦点を当てるようなローアングルやクローズアップのカメラワークを避ける
・技術的・ストーリー的な価値が特にない場合は、スローモーションリプレイを制限する
・跳躍種目においては、助走、跳躍、着地といった要素が映し出されるワイドショットを使用する
・スタートラインでの選手の最終準備、レース後の疲労困憊した瞬間など、選手にとって無防備な場面での極端なクローズアップは避ける、など…
これは長年にわたって選手たちが懸念を表明してきた「女性アスリートの性的対象化」を防ぎ、「技のパフォーマンスを映像の中心に据えることを目的としたもの。
世界選手会(world players association)もこの新ガイドラインを歓迎。
東京オリンピックの女子棒高跳び・銅メダリストであるホリー・ブラッドショーは「私を含め多くのアスリートが、パフォーマンスよりもカメラの方を気にしてしまうような競技状況に置かれたことがある。あまりにも多くのシーンで、カメラがズームされ、選手たちが品位を欠いた姿勢をとっている様子が超スローモーションのリプレイとして映し出される」と問題を指摘している。
欧州では「EBUが女性アスリートを性的なカメラアングルから守るための指針を導入したのはいいことだが、そういうものが必要ということ自体が恥ずべき」とも伝えられている。
その一方、男性アスリートに対する女性ファンたちとの対比も話題になっている。
先日、スペインの男子テニス選手カルロス・アルカラスが全米オープンの試合中にウェアを着替えるために上半身裸になった際、それを撮影する女性ファンたちの様子が話題になった。
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x.comこれに対しては、「アルカラスを性的対象として見ている。もし女性アスリートが着替えをしている際、男の集団が一斉にカメラを取り出したら、どんなことが起きるか」などの反応があった。
ただ、「女性は男性と同じように公の場で上半身裸にはなれない。単純に男女を入れ替えて比較することはできない」との指摘も。
なお、アルカラスは今大会の途中からアンダーシャツを着用するようになったが、「最近、自分の乳首が見えすぎている気がしたからね(笑)アンダーシャツを着ていると本当に快適なのでこのまま続けるつもり」と語っていた。
筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images



