ボクシング界屈指のビッグマッチが、日本で実現する可能性が高まっている。世界4階級制覇王者の井上尚弥と、無敗の3階級制覇王者ジェシー・“バム”・ロドリゲスによる頂上決戦である。

『BoxingScene』によれば、井上をプロモートする大橋秀行会長が、2027年3月に東京でロドリゲスと対戦する方向で交渉を進めていることを明かしたという。大橋氏は「井上の次戦に向けた交渉は、一歩ずつ進んでいます。すべて順調です」と語っているとのこと。

この試合を熱望しているのは井上陣営だけではない。ロドリゲスを指導する名伯楽ロベルト・ガルシア氏によれば、本人はすでに“モンスター”との対戦を強く意識しているようだ。

「彼は次の試合のことを考えていない。井上のことを考えている。体も大きくなっているし、自信も増している。パンチ力もどんどん上がっているよ」

ロドリゲス陣営には、年末から年明けにかけてクリスチャン・メディナとのバンタム級王座統一戦を行うプランも浮上している。しかし、ガルシア氏は「井上戦に直接進むのであれば、もちろん検討する」と語っており、井上との直接対決が組まれれば予定を前倒しする構えであるそう。

今回井上の対戦相手として急浮上した「バム(Bam)」とは、いったい何者なのか。

2000年1月生まれ、米テキサス州サンアントニオ出身の“バム”ジェシー・ロドリゲスは、現在26歳のサウスポーだ。プロ戦績は24戦24勝(17KO)と無傷であり、すでにフライ級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級を制覇している実力者だ。

これまでカルロス・クアドラス、シーサケット・ソー・ルンヴィサイ、サニー・エドワーズ、ファン・フランシスコ・エストラーダといった軽量級のレジェンドや現役王者を次々に粉砕。2025年にはフェルナンド・マルティネスとの無敗王者対決を制し、今年6月にはアントニオ・バルガスを6回KOで下してWBAバンタム級王座を獲得している。

現在バンタム級を主戦場とするロドリゲスに対し、井上は1階級上のスーパーバンタム級4団体統一王者。対戦が実現すれば、ロドリゲスが再び階級を上げて井上へ挑む形となる。ガルシア氏によれば、ロドリゲス本人と父親は以前から「この試合を実現させてくれ。自分なら井上に勝てる」と直訴しているという。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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