ポルトガル遠征中のU-23日本代表は28日、遠征の締め括りとして同国の強豪スポルティング・リスボンのBチームと対戦し1-1で引き分けた。

先日ロンドン五輪金メダルのU-23メキシコ代表に2-1と勝利した日本だが、遠藤航、関根貴大、井手口陽介の3人がチーム事情で一足先に帰国し、さらに中村航輔、ファン・ウェルメスケルケン・際を負傷で欠いたこの試合は、開始9分で先制される厳しい展開に。しかし後半30分、原川力のシュートが相手のハンドを誘ってPKを獲得し、これを原川が自ら決めて追い付いた。

また、この試合の後には、日本に惜敗したU-23メキシコ代表がU-23ポルトガル代表と対戦したのだが、こちらは驚きの結果となった。

なんと、メキシコは前半にポルトガルのディオゴ・ジョタ、ルーベン・ネヴェス、後半はジェウソン・マルティンス、リカルド・オルタにゴールを奪われ、0-4で大敗してしまったのである。

昨年のU-21欧州選手権で準優勝となり五輪出場を決めたポルトガル。決勝はPK戦の末スウェーデンに敗れてしまったものの、準決勝ではあのドイツを5-0で下している。昨夏、同国連盟の会長はクリスティアーノ・ロナウドをOAで招集する可能性に言及したが、例えロナウドが選ばれなくても優勝候補の一角に入ってくるだろう。

日本の若武者たちは、この2試合で確かな手応えを得て帰国する。しかし「上には上がいる…」という現実を目の当たりにしたことが何よりの収穫になったのかもしれない。

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