2009-2010シーズンも開幕から一ヶ月以上が経ち、新しいスターや復活した選手など早くも話題は尽きない。 だが、現代のサッカーシーンにおいて、最も注目されているスターはメッシ、カカ、クリスティアーノ・ロナウドの3人であることに変わりはない。
彼らには、いずれも共通項がある。それは、技術に優れたセカンドトップ、ウインガーであること。特に、ドリブルを得意としていることである。個の力で全てを打ち砕く姿は、組織の時代と言われる現代サッカーにおいてひときわ大きな影響を世界中に与えている。
しかし、彼らだけではない。彼らを見本としながらも、面白い個人技を売りとした選手がたくさん登場しているのだ。弊社はサッカーのデータ業というものを生業としており、世界の誰も見ないようなチームを日夜観戦しなくてはならない。
中には退屈で仕方のない試合もあるわけだが、ダイヤモンドに似た原石たちがはっと目を覚ませてくれる。センセーショナルな選手の登場はいつも鮮烈だ、すぐにでも誰かに話したくて仕方がないのだが、“6大リーグ"に数えられているエールディヴィジの中堅クラスのチーム、選手ですら、
「何それ、呪文?」
と何度言われたことか。 こうなったら仕方がない。B級ドリブラーの宣教師になって啓蒙活動に励むとしよう。
決め文句はずばりこれ
「貴方が大好きなロッベンもフローニンゲンで注目されたんです。
今、・・・・選手がお買い得ですよ。」
第一回~ 南欧・東欧編(1) ネジピ兄弟
名前
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アルメンド・ネジピ
Armend Nedナセipi |
国籍 | マケドニア |
生年月日
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1986/8/11 |
身長/体重 | 176cm/67kg |
所属 | FK スロガ・ユゴマグナト(マケドニア) |
名前
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ヌデリム・ネジピ
Nderim Nedナセipi |
国籍 | マケドニア |
生年月日
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1984/5/22 |
身長/体重 | 176cm/65kg |
所属 | リエーセ(ベルギー) |
アルメンドはアイマールに似た風貌を持つが、“一人でできるもん"系の典型的選手。左足が得意でドリブルでひたすらこねこね粘土細工・・・という選手で、マケドニアのメッシと評する見方もある。
ユース世代からドイツでプレー。ヘルタ・ベルリンU-15、ヴォルフスブルクU-17などに在籍した後、国内へ帰還。FK スロガ・ユゴマグナトで活躍し、2007年1月にスラヴィア・プラハへ海外移籍を果たすのだが、ここでは全く活躍ができず、トップチームでの出場はゼロ。半年でスロガ・ユゴマグナトへ復帰した。現在は10番を背にチームを牽引。ゲームキャプテンを務めることも多い。
代表チームでもU-17,19代表をはじめコンスタントに選出されている。A代表の招集はまだないが、ポジション的にはMFならどこでもこなすことができるため、貴重なバックアッパーとして招集される日も近いのではないだろうか。
ヌデリムはスキンヘッドというややこわもての容姿だが、左足を武器に技術を売りとする典型的な攻撃的MFである。そうした意味ではプレーエリアがやや下がり目で今回の意図とは少し外れるのだが、何かの縁として紹介しておきたいと思う。視野の広いスルーパス、細かいフェイントをいれたドリブル、ロングシュート、セットプレーと攻撃に関する才能を全て持ち合わせたバランスの良い選手である。西欧のクラブが彼のようなタレントを放っておく理由はなく、若い頃から評価されていたヌデリムは、2000年(16歳)からA代表でプレー。ヘルタ・ベルリン、ヴォルフスブルクとドイツのクラブに在籍したがトップチームでの出場はなく、2004年に母国へ帰還。ラボトニツキで数シーズンプレーし、特に2007-2008シーズンはカップ戦優勝の原動力となるなど活躍。2008-2009シーズンに再びベルギーへの海外移籍を果たしている。しかしそこでも19試合2ゴールと、やはり本領を発揮しているとは言いがたい。
2人の課題は明確。共にマケドニアのような緩いプレス下においては優雅なプレーを見せるのだが、一度海外へ移籍するとその影を潜めてしまう。激しいプレッシャーの中でも、自分のプレーができるところをアピールし、再びドイツなど大国へ羽ばたいて欲しいところだ。
【アルメンドのプレー動画】
【ヌデリムのプレー動画】
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