スロベニアはW杯予選だけではなく、EURO2000プレーオフなどで見せた試合巧者ぶりから“Mr.プレーオフ”いう形容詞がつくほどプレーオフとの相性が良い。最近4、5年は低迷してきたが2010年W杯予選を戦ったチームはなかなかの仕上がりで、守備偏重で華がないとされるスロベニアの印象を変える充分な力を持ったチームだ。
対するロシアは、ソ連時代からプレーオフや本大会など「本番が近付くにつれてチームが内紛を起こし自滅する」という悪しき伝統を持つ。
歴史をふまえればスロベニア有利と予測したいが、ロシアは財力による著しい成長を遂げており、EURO2008でも存分に力を発揮している。また、“相手の弱点を突く”ことに関しては誰にも負けないヒディンク采配という最終兵器も有している。歴史を覆せるだろうか?
1974年W杯 | VSチリ | 敗退* | 1分 0得点0失点 |
1998年W杯 | VSイタリア | 敗退 | 1分1敗 1得点2失点 |
EURO2004 | VSウェールズ | 本大会進出 | 1勝1分 1得点0失点 |
*第2戦を政治的理由でボイコット
ソ連vsチリが行われる予定だったチリのナショナル・スタジアムがピノチェト政権下における左派政治犯の収容所として使用していたため、中立地での開催をFIFAに要求したが認められず試合に出場しなかった。そのためチリ代表は無人のゴールへ得点をいれてW杯出場を決めた。FIFAはソ連に対して5000スイス・フランの罰金を科している。
EURO2000 | VSウクライナ | 本大会進出 | 1勝1分 3得点2失点 |
2002年W杯 | VSルーマニア | 敗退 | 1勝1分 3得点2失点 |
EURO2004 | VSクロアチア | 敗退 | 1分1敗 1得点2失点 |