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大会はついに残り2試合。決勝を控えた1月30日は3位決定戦が行われた。ガーナに敗れたナイジェリア、そしてエジプトに敗れたアルジェリアが3位の座を争う。
Nigeria
Algeria
アルジェリアはエジプト戦で3人が退場。さらに怪我でベザズ、レムシャが帰国しており、ベンチには6人しか入れない状況であった。そこで、今大会初出場となるゼマムシェ、バブーシェ、ラホがスタメンに起用され、サブ中心のメンバーで試合に臨んだ。
しかし、そんなアルジェリアが序盤を優勢に進める。この試合に向けて選択した戦術は、ナイジェリアの「止まっている選手の足もとにパスを出すことが多い」という性格を利用し、インターセプトから素早くカウンターに持ち込もうというもの。これが最初は機能した。
だが、その展開は長くは続かなかった。ナイジェリアの前線は個人能力が非常に高く、一旦ボールが収まってしまうと奪えないのである。オバシやオビンナに仕掛けられてラインが下がり、中盤のボール奪取能力が減少させられてしまう。試合は徐々にナイジェリア有利の展開となっていった。
そしてハーフタイムを挟んで後半10分、アルジェリアの守備がついに破られた。バイタルエリアでカヌのパスを受けたオビンナがドリブル突破を敢行すると、アルジェリアの最終ラインはそれを止められず。中央を破られてゴールを許したのだった。
失点を受けて反撃に移らなければならないアルジェリアであったが、3位決定戦ということもあってか、選手たちからは「何が何でも勝つ」という気持ちがあまり見られなかった。後半32分、34分にゲザルが連続して決定機を得たもののゴールは奪えず、結局試合はそのまま1-0で終了。3位の座にはナイジェリアが輝くこととなった。
今日のナイジェリアは敗北したガーナ戦と違い、最初から最後まで自分たちの得意とする速攻戦術を貫いていた。また、トップ下に入ったカヌがシンプルにボールを動かし、チャンスメイクに徹したことも大きかった。運動量が少なく守備にリスクが出るものの、ミケルやウチェに比べ無闇にボールを持たないため違ったリズムになる。現在カヌは控えだが、もしかするとワールドカップでも大きな役割を果たすかもしれない。
ナイジェリア 1-0 アルジェリア
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