■ チェルシー 0-1 インテル (Agg 1-3)
(エトー 78')

Chelsea

Inter
インテルがあからさまに引き、チェルシーの攻撃を受けて立つことが予想された2nd.legであったが、かつてスタンフォード・ブリッジで神を拝まれたモウリーニョが取った策は真っ向からの真剣勝負であった。チェルシー時代に敷いたシステムを思い起こさせる、3トップの両サイドが中盤まで下がった4-2-3-1の陣形での“攻撃的守備”を前にチェルシーは攻めあぐね、頼みの綱のドログバはサムエルとルシオのセンターユニットが完封。とりわけ、サムエルの気合のこもったディフェンスは“防衛庁長官”と恐れられたローマ時代を彷彿させるものであった。閉塞感の漂うリズムを変えるべく、J・コールやカルーを投入するが、集中力が研ぎ澄まされたインテルには効果なし。そして、78分。タイムリミットが刻一刻と迫る中で前掛かりになったところを、年明けから不調が続いていたエトーに突かれ、万事休す。インテルがイタリア勢の中で唯一のベスト8進出を決めた。
マン・オブ・ザ・マッチ
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スナイデル (インテル) サムエル (インテル)

■ セビージャ 1-2 CSKAモスクワ (Agg 2-3)
(ペロッティ 41') (ネツィト 39'、 本田 55')

Seviila

CSKA Moskow
2010年南アフリカW杯での“サムライ・ブルー”の趨勢を担うといっても過言ではない、本田圭佑が偉業を達成した。1st.legではシュートこそあったものの、まだまだゴールから遠い印象があったが、39分にネツィトの先制点をアシスト。すぐさま、この試合での最長走行距離を記録したセビージャのペロッティに追いつかれるが、その瞬間は後半開始から10分後に訪れた。ゴールから30m弱離れた位置でFKのチャンスを得ると、キッカーは本田圭佑。左足のスイートスポットに当たって発射されたボールは、不規則な軌道でパロップの両手を弾き飛ばしネットを揺らす。非現実的なゴールと脳裏をかすめる最悪な結末の前に言葉を失うセビリスタとモスクワから訪れた少数のCSKAサポーターとのコントラストが、サンチェス・ピスパンに鮮明に描かれた。CSKAの当レギュレーションでは初めてのベスト8進出は、日本人選手としては初の快挙であり、決勝トーナメントでの得点も日本人初である。どこまで快進撃を続けるか予期できないチームはもちろんこと、ベスト8以降も彼の左足から目が離せない。
マン・オブ・ザ・マッチ
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ネツィト (CSKA) 本田 圭佑 (CSKA)