過去3シーズン、チャンピオンズリーグのベスト4に3チームを送り込んできたプレミアリーグだが、今シーズンはベスト8で全チームが姿を消すことになった。『プレミアリーグの衰退』。しかし、サー・アレックス・ファーガソンはこれをきっぱりと否定した。

「イングランドのチームがベスト4に残れなかったことに対し、人々が何を言いたいのかはよく分かっている。しかし、私はプレミアリーグに影が差し込んでいるとは思わない。プレミアは現在も世界最高のリーグであり、非常に競争力の高いリーグだ」

もちろん、これだけでは現在プレミアリーグが置かれている状況に対して説得力を欠くため、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官はさらに続けた。

「人生において、常に欲しいものを得られるわけではないことは、誰もが理解していることだろう。今回の出来事はつまり、そういうことだ」

しかしながら、モウリーニョ監督がチェルシーを去り、クリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリーを選んだ現在、一時期ほどの勢いが感じられないのは確かだ。2010年から3年間のプレミアリーグ放映権が前回の契約よりも約5%増額となったという景気の良いニュースがある一方、2007-2008シーズンのリーグ全体の負債額は約35億ポンドで、2番目に多いリーガ・エスパニョーラの実に4倍以上。ついに今年2月、ポーツマスが経営破たんするなど、華やかなスタジアムの裏でじわりじわりと“事態”は進行しているのかもしれない。

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