今年のJリーグ選手名鑑を眺めながらベストイレブン形式で選出した。
紀氏 隆秀/Takahide Kishi(神戸)
実家がお寺というのも納得の名前。地元兵庫県出身でジュニアユースから神戸に所属。2006年にトップチームへ昇格して以来公式戦の出場はなかったが、今月14日のナビスコカップ浦和戦で榎本の負傷により急遽デビュー。4月17日の仙台戦では先発フル出場し、1-0の勝利に貢献した。
■DF
足助 翔/Sho Asuke(富山)
子どもの頃の夢はサッカー選手かガンダムのパイロットだったというサイドバック。帝京高校→国士舘大学→東京Vという流れから一転、2009年に富山へ加入。今季は開幕から2試合連続で先発するもその後は控えとなっている。
アデバヨ/Adebayo(東京V)
なんともすっきりしない名前であるが、国籍はトーゴではなくナイジェリア。ナイジェリアの古豪シューティング・スターズで育ち、2008年にタレント兼格闘家であるボビー・オロゴンの弟アンディーの紹介で日本へ。父オレブミは元ナイジェリア代表。90年生まれでこれからの選手。
キローラン 木鈴/ Colin Killoran(東京V)
昨年末に消滅した“こりん星"の生まれではないが「こりん」の名を持つ、2種登録の高校3年生。世代別代表への招集歴もある。アイルランド人の父、日本人の母を持つハーフで、双子の菜入(ないる)も現在東京Vに2種登録されているGK。5歳年上の兄、裕人(ゆうじん)も元東京V。
宇賀神 友弥/Tomoya Ugajin(浦和)
ユースまでを浦和で過ごし、流通経済大学を経て戻ってきた左サイドバック。フィンケ監督の評価はすこぶる高く、ルーキーながら開幕から6試合連続で先発出場。第6節の新潟戦で負傷交代したため戦列復帰が待たれる。なお、「宇賀神」は日本で中世以降信仰された神様とのこと。
■MF
細貝 萌/Hajime Hosogai(浦和)
キャプテン。守備のユーティリティープレイヤーで、今季はすでに両サイドバックとボランチでプレー。Jリーグ屈指のイケメンとしても知られ、新宿で「スカウトにならないか」とスカウトされた逸話を持つ。二丁目方面でも人気があるらしい。
山口 螢/Hotaru Yamaguchi(C大阪)
U-15からセレッソに所属する2年目の若手。ゲームメイカータイプのボランチで前目でもプレー可能。昨年のブラジル留学(パルメイラスへ3ヶ月)で成長し、10月18日の愛媛戦でデビューを飾った。萌と螢の中盤はこのチームの売り。
田邉 草民/Sotan Tanabe(FC東京)
昨年、高卒1年目で10試合に出場した有望株。両足を巧みに使ったドリブル突破が持ち味。草民(そうたん)の由来は、父親が草刈 民代の大ファンだった…のではなく、母親が大好きなモンゴルの遊牧民から。いつか大分のマスコット、ニータンとの共演が見てみたい。(どんな?)
ポポ/Popo(神戸)
昨年末に柏との契約が切れたため神戸へ。ここまでチームトップの3ゴールをあげている。名前はブラジルの国民的英雄であるボクサーに由来するが、柏時代にミスターポポのゲーフラをサポーターから渡された際、「ミスターポポね」と日本語でいっていた。ドラゴンボールはブラジルでも有名なようだ。
■FW
興梠 慎三/Shinzo Koroki(鹿島)
全国的に珍しい姓だが、出身地である宮崎県の高千穂地方には「興梠さん」が多く、非常に歴史のある名前。鹿島の公式サイトによると読みは「こうろき」。これで漢字変換できない場合、梠は「ろ」「りょ」「のき」で変換。それでも出てこない場合は「興梠」を単語登録で。
リカルド・ロボ/Ricardo Lobo(栃木)
医療機器の生産額が全国第1位の栃木県が開発した、最新鋭のブラジル製ロボ。入団会見の第一声は「私はリカルド・ロボです」。第4節の大分戦で突然2得点をあげチームに今季初勝利をもたらすも、その後は沈黙。次の暴走、いや覚醒が待たれる。