最初に得たコーナーキックのチャンスをものにし、さらに、後半に止めを刺すという理想的な展開で韓国が勝利した。

勝負の分かれ目は、前半2分のプレイだっただろう。このシーンは、カラグニスが蹴った右からのコーナーキックの際に、韓国がマークを外し、トロシディスを完全にフリーにさせてしまうのだが、トロシディスは枠外にシュートを吹かしてしまい、先制点のチャンスを不意にしてしまったのである。もし、この立ち上がりの時間帯にギリシャがリードを奪う状況になっていれば、おそらく、その後の試合展開も変わっていたことだろう。

結果的には、このミスが大きく響き、このシーンから5分後に同じようにコーナーキックから韓国に決定機を与えてしまい、失点。「まずは無失点に抑える」という当初のタスクは完全に崩れ、後半開始直後には、さらにパク・チソンに追加点を献上。サルピンギディスやカペタノスらを途中から投入し。ハイボール中心の攻めが増え始めると、ゴールに大きく近づいたが、ユーロ2004の時のような粘り強さを失っている現ギリシャ代表には、当然追い付く力があるわけもなく、このまま試合は終了。

韓国はGL突破に大きく近づき、逆にギリシャは早くも窮地に立たされた。