England
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1
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1-1
0-0 |
1
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USA
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ジェラード | 4' |
得点者
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40' | デンプシー |
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FIFA 選定 | Qoly.jp 選定 | |
ハワード(アメリカ) | ハワード(アメリカ) |
イングランドとアメリカとで行われた、本日の注目カードは、1-1の痛み分けに終わった。
「どちらが首位でGLを突破するか」を決める、当GLにおいての最重要カードと目されたイングランド×アメリカ。もはや、アメリカの実力は軽視できないレベルにまで達しているが、それでも戦前の予想ではイングランドが有利と見られていた。
だが、つまらないパスミスを繰り返し、セカンドボールもことごとく相手に拾われる等、劣勢に立たされる時間帯が多かったのはイングランド。試合開始から4分に、スローインから始まったパス交換の最後をジェラードが仕上げて先制点を獲得したが、それ以外の時間はほぼアメリカペースで進んでいる印象だった。
まったく存在感のなかったミルナーは前半途中に下がり。40分にはデンプシーのなんでもないミドルシュートをグリーンが後逸して失点する等、イングランド側のパフォーマンスに問題があったことは事実だが、このような試合展開になったのはアメリカ側の頑張りを褒めるべきだろう。ジェラード、ランパードの攻撃的センターハーフには、ブラッドリー、クラークが欠かさずにチェックを行って良さを打ち消し、ヘスキーやルーニーをDFラインだけで見なくてはならないケースも多かったが、オニェウ、デメリットのセンターバックは一切怯むことなく積極的な守備を敢行。圧倒的な個人技の前に、何度かピンチを迎えたことはあったが、ゴールキーパーのハワードやサイドバックの二人を含め、試合全体を通してみれば守備陣は上々の出来だったと言えるだろう。
一方、イングランドについては、今後が心配される。もちろん、先を見据えている彼らにとって、本大会序盤の試合の質がある程度落ちる点は計算のうちかもしれない。さらに、ギャレス・バリーを起用できず、ジェラードとランパードという、これまで避けられてきた攻撃的なセンターハーフユニットを組まざるを得なかったという、状況も忘れてはならないだろう。だが、どの場面でも、どのポジションにおいて、選手達には余裕が感じられることはなく、優勝候補らしからぬ“慌ただしさ”が散見された。おそらく、次戦のスタメンからは、ミルナー、グリーン、キングが外れ、代わりにバリー、ハート、キャラガー(ドーソン)がスタメンに入るだろう。そこでチームが生まれ変われば良いが、あまりにも先を見据え過ぎて、GL中に足元を救われることだけは何としても避けたいところだ。