2010FIFAW杯グループC第1節のイングランド対アメリカは、1-1の痛み分けに終わった。以下は、イングランド代表の選手を個別に採点したものである。(出場時間が短く、評価が難しい選手は除外している。)
■No.12 ロバート・グリーン 【GK】 3.5
前半40分にしでかした大きなミスは、後世に語り継がれるほどの汚名になるか。次戦はベンチ行きが決定的。
■No.2 グレン・ジョンソン 【RB】 7.0
積極的な攻撃参加でチーム全体を活性化。決定機は作れなかったが、そのパフォーマンスは特筆に値。右サイドの中心となっていた。
■No.3 アシュリー・コール 【LB】 6.0
目立つようなシーンはなかったが、世界最高左サイドバックの名に恥じぬプレイを披露。彼の存在なくして、“スリーライオンズ”の成功はない。
■No.4 スティーヴン・ジェラード 【CH】 6.5
パス出し役、レシーバー役、潰し役の何役をも兼務。運動量もチームトップであった。先制点のシュートが秀逸だった故、もう少しシュート数を増やして欲しかった。
■No.6 ジョン・テリー 【CB】 4.5
槍玉に挙げられるようなミスはなかったが、全体的に低調な出来。かつての積極的な守備はどこにいったのだろう。途中から入ったキャラガーに救われたシーンも。
■No.7 アーロン・レノン 【RH】6.0
エンジンがかかるまでに時間を要したが、後半からのプレイは評価に値。周囲とかみ合わないこともあったが、確実に得点機を演出していた。
■No.8 フランク・ランパード 【CH】4.5
オシム氏に「まるで相手チームにいるようだった」と酷評されるなど、散々な出来。この試合に関して言えば、存在価値はなかった。
■No.10 ウェイン・ルーニー 【ST】6.5
ゴールはなかったが、アメリカ守備陣に恐怖心を与えたことは間違いないだろう。次戦以降にW杯初ゴールの期待がかかる。
■No.16 ジェイムズ・ミルナー 【LH】4.0
最後まで試合に参加することなく、前半途中でベンチに引き上げた。ミルナーにとっては、空白の31分間に感じたことだろう。
■No.20 レドリー・キング 【CB】4.0
リオ・ファーディナンドの代役に抜擢されたが、そけい部を痛めて、45分でベンチに退いた。もう今大会は絶望との声も。
■No.21 エミール・ヘスキー 【FT】7.5
ハワードとの1vs1で真正面に蹴ってしまったシュートはいただけないが、抜群のポストワークと献身さで最前線の核となっていた。影のMVP候補。
■No.18 ジェイミー・キャラガー 【CB】5.5
スピード不足を露呈するシーンはあったが、一方で安定したカバーリングもあり、総合的に見れば可もなく不可もなくか。次戦はスタートから起用される可能性も。
■No.17 ショーン・ライト=フィリップス 【LH】6.0
ミルナーに代わって、前半途中から登場。持ち前のスピードを活かし、アクセントとなっていた。ただ、シュート精度も上がってきているので、もう少しカットインは増やしていきたいところ。