スロベニア相手に2点のリードを奪われたアメリカだったが、なんとか後半戦で追い付き、GL突破の望みを繋いだ。下記は、スロベニア戦でのアメリカ代表の出場選手を個別に評価したものである。
■No.1 ハワード 【GK】 6.5
不安定なDFラインの“とばっちり”を一身に受けたが、気迫のこもったセービングでチームメイトを鼓舞し続けた。しかし、2失点目のブレイクアウェイでは、体の使い方を誤っていた。
■No.3 ボカネグラ 【LB】 6.0
特筆すべきプレイはなかったが、スロベニアの右サイドを封じ込めていた。運動量も後半に入って上昇。
■No.4 ブラッドリー 【LB】 6.5
前半戦は借りてきた猫のように大人しいプレイに終始したが、後半戦は息を吹き返し、82分には同点弾を奪った。当試合での走行距離も両チームを通じてトップ。
■No.5 オニェウ 【CB】 5.0
フィジカル勝負では敵なしだったが、ラインコントロールを誤ったり、ボールホルダーへのチェックが遅れたりと不満の残る出来だった。
■No.5 チェルンドロ 【RB】 6.0
対峙するキルムに何度かファールを浴びせてしまい、相手にプレイスキックのチャンスを与えてしまったが、デメリットのサイドをサポートする意識とカバーリングは際立ち、全体的には可もなく不可もなくか。
■No.8 デンプシー 【RH】 6.0
前半戦は試合から消えていたが、後半戦に入り、ポジションを左、中央へと移ってからは良さを発揮。ポストプレイヤーとしての役割もこなしていた。
■No.10 ドノヴァン 【LH】 7.0
後半開始直後に彼が上げた反撃の狼煙が、同点劇を生んだと言っても過言ではないだろう。チームの同点ゴールの場面でも、アルティドアへ正確なロングフィードを打ちこんでいた。
■No.15 デメリット 【CB】 4.5
パートナーのオニェウもひどかったが、それよりもひどいパフォーマンスだった。空中戦では良さを見せるものの、ポジショニング、マーキング、ロングフィードなど、あらゆる面でミスが散見。ブラッドリー監督は、そろそろスタメン交代も考えたほうがいいのではないだろうか。
■No.16 トーレス 【CH】 5.0
プレイスキックの場面などでは技術力の高さが感じられたが、中盤ではボールロストしたり、簡単なパスを失敗したりと散々な出来。後半開始からベンチに下げられた。
■No.17 アルティドア 【FT】 7.5
先制点を奪い、同点の立役者ともなったドノヴァンの存在を軽視するわけではないが、それ以上に彼は光り輝いていた。スロベニア守備陣を完膚無きまでに叩きのめし、実力の違いを見せ付けていた。
■No.20 ファインドリー 【FT】 6.0
40分に提示された警告はあまりにもかわいそうだった。ボールは確実に彼の顔面に当たっていたが、何故か判定はハンド。誤審によって、第3節を欠場するというのは悲運としか言いようがない。
■No.19 エドゥ 【CH】 6.0
トーレスに代わって、後半から出場。トーレスにはなかった、守備面での貢献度やフィジカルコンタクトの強さでブラッドリー監督の信頼を勝ち取ったか。終盤戦にはセンターバックも。
■No.22 フェイルハーバー 【LH】 6.0
後半からファインドリーに代わって出場すると、左サイドでプレイ。決定的な仕事はできなかったが、無難に役目を果たした。
■No.9 ゴメス 【FT】 -
80分から登場。