初戦を共に勝利した日本とオランダの対戦は、勝てば1番乗りで16強進出が決まる可能性のある注目度の高い一戦。試合はフィールドを広く使い、左右のポジションチェンジを交えながらパスを繋げていくオランダに対して、ハーフコートプレスでとにかくボールを持った相手に2人以上で囲い込んでいく日本が虎視眈々とカウンターを狙うという展開となった。

初戦で自信をもったのか、日本のディフェンス面の出来は完璧。相手にチャンスを作らせないばかりか、パスこそ2、3本しか繋がらないものの、松井、大久保の両サイドが懸命にボールを追い、またボールを持ったら果敢にドリブル突破をしてチャンスを作った。前半こそ0-0で終えた両チームだが、オランダはデンマーク戦と同じく後半ギアチェンジに成功。日本の隙をついてスナイデルがミドルシュートを叩き込む。対する日本は、10番中村、9番岡崎らを途中投入してオランダゴールを目指したが、逆にオランダのカウンターに苦しむ。GK川島のセーブで再三のピンチを防ぎ、最後はパワープレーで勝負をかけたがシュートチャンスを決めきれず、0-1のスコアを崩すことはできなかった。