初戦勝ったチーム同士の対戦。統制の取れた守備でオランダを苦しめた日本だったが、53分にスナイデルに先制を許し、結局オランダがこの虎の子の1点を守り切った。以下は、日本代表のスターティングメンバーを出場選手を個別に評価したものである。

■No.2 阿部 【DH】 6.0

とにかく守備面ではきっちりと潰した。スナイデルをあの1点以外は不発に終わらせたのは最低限の仕事といって良いだろう。

■No.3 駒野 【RB】 6.0

細かいミスはあったが、1試合の中で左と右のサイドバックという難しい役回りを攻守に無難にまとめた。それだけに何でもないクロスを1本ミスしたのが悔やまれる。

■No.4 闘莉王 【CB】 6.0

クリアの力が弱い日本にあって、安心できる高さと十分なクリアの距離を誇った。試合終盤はFWとして気持ちの入ったプレー。

■No.5 長友 【LB】 6.0

カメルーン戦に続いて守備のタスクは完璧にこなした。攻撃面では物足りないが、要注意人物は長友に任せておけば大丈夫!という“イナバの物置”のような安心感がある。

■No.7 遠藤 【CH】 5.5

前線に顔を出すプレッシングも含めてチーム随一の豊富な運動量でよくディフェンスをこなした。パスミスもあったが、良いパスもカメルーン戦よりは多かった。

■No.8 松井 【RH】 6.5

60分間を120%の働きでこなした。時間が短いこともあるが文句のつけようのない働き。

■No.16 大久保 【LH】 6.5

前線からプレッシングをし、危ないところでは下がって守備を負担、そればかりか単独でのドリブル突破から何度もオランダ守備陣を脅かした。シュートが決まらなかったことが最大にして唯一の問題か。

■No.17 長谷部 【CH】 5.5

カメルーン戦と同じく確実な働き。90分間持たないのは仕方がないが、少し下がりすぎたシーンもあったか。

■No.18 本田 【FT】 5.5

試合から消える瞬間もあったものの、日本では唯一相手を背負ってボールをキープし、危ないプレーを作り出せる存在だった。それだけに細かいミスが多いことが悔やまれる。

■No.21 川島 【GK】 6.0

後半に2つのビッグセーブ。それだけにスナイデルのミドルシュートをはじいたのが悔やまれる。

■No.22 中澤 【CB】 5.5

失点を最少にとどめた。守備陣を崩さず、最後まで集中が落ちなかったのは彼の経験と指示があったからだろう。

■No.9 岡崎 【LH】 5.0

唯一のチャンスに決めきれず。

■No.10 中村 【RH】 4.5

ボールを持っても潰されるかバックパス、というのは物足りない。調子が上がるにはもう少し準備が必要だろうか。

■No.11 玉田 【OH】 4.5

試合出場時間が短いのは仕方がないが、これといったアクションをおこせなかった。

【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」