日本代表の2010FIFAW杯南アフリカ大会は終わった。翌日のTV報道は「良くやった」と“サムライ・ブルー”を労い、スポーツ新聞も「悔し8強ならず」、「壮絶死闘PK負け」と、その健闘を称える報道が主だった。

だが、ネット上では完全に真っ二つ。PK戦で唯一決めることができなかった駒野を戦犯扱いする意見と、それに反論する意見に二分されているのだ。

某巨大掲示板では、「プレイで足かせ。PK失敗。 完全に戦犯、それが駒野」、 「止められたんならまだしも枠だからなぁ。許さん」、「悪いけどPK入れることなんて俺でもできる」と技術的なところまでメスを入れた批判論が巻き起こり、「駒野を選んだ岡田が全て悪い」、「岡田の毎度のチキン采配が勝敗を分けた、それだけだ 。もう二度と代表監督やらなくていいよ」、「てか120分戦ったDFより15分前に現れたFW使えよ。 やっぱそこんとこ岡田やな 」、「何でケンゴや玉田じゃなくて駒野を選んだの?」といったように、怒りの矛先は指揮官の起用法にも向けられた。

だが、その一方で、彼らを擁護する声も大きかった。「PKなんて運だろ。誰も駒野を責められねえよ 」、「駒野を戦犯扱いしてるのは、PKを蹴ったことない素人だけ」、「駒野を責める奴は本当に小物だなww 」と批判派を口撃する内容だけではなく、「精一杯やったよ、フィールドで闘った選手を讃えるべきだ。 感動したよ」、「皆で決めた順番なんだろうから敢えて責めはせん。おつかれさん」、「采配批判してるが、岡田じゃなきゃトーナメント一回戦PKまで漕ぎ着けてないわ」と彼らが築き上げた功績を称賛する声も見られた。

皆さんは、擁護派だろうか?それとも批判派だろうか?

その考えは千差万別だろうが、W杯が始まるまで葬式ムードだった日本に“サッカー熱”を提供した彼らの雄姿を忘れてはならないだろう。サッカーに興味がなかった者も、初めてじっくりサッカーの試合を見た者も、全員が日本代表サポーターとなっていた。ここまで日本国民を熱狂させたという事実だけで、彼らは拍手を送られて然るべきかもしれない。

そして、最後に、PKスポットに立ったものしか体験できないプレッシャーと戦った英雄に、この言葉を捧げたい。

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」(ロベルト・バッジョ)

何もこれでサッカー人生が終わったわけではない。心が苛まれる度に、先人の偉大な言葉を思い出して戦ってほしい。そして、あなたが“真の英雄”になれる日が来ることを心から待ち望んでいるサッカーファンが大勢いることを忘れないで欲しい。

―本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました― From Qoly

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