Uruguay
1
0-1
1-0
0-0
PK4-2
1
Ghana
フォルラン 55'
得点者
45+2' ムンタリ


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フォルラン(ウルグアイ) フォルラン(ウルグアイ)

アウトサイダー同士でベスト4を争った試合は同点のまま終了し、PK戦を制したウルグアイが勝利を収める結果となった。アフリカ勢最後の砦となったガーナは惜しくもここで大会を去った。

ウルグアイはキックオフから25分辺りまで試合をコントロール。相手の最終ラインが「人に強いが動きに弱い」というところを利用し、2トップで並ぶスアレスかフォルランに楔の縦パスを入れ、ダイレクトで裏に送るか、一発で反転して抜き去るというプレーを徹底。フィジカルコンタクトを避けてカウンターを狙い、チャンスを何度も作り出した。しかしその後相手のシステム変更によって攻撃を封じられてしまい、前半のロスタイムにムンタリにロングシュートを決められ失点。

ビハインドとなったことで早めに交代枠を使用し、ハーフタイムが明けると同時にロデイロを投入、システムも4-2-3-1に変更。縦パスのターゲットを増やすと共に、フォルランをトップ下に入れて幅広く動かして攻撃を改善させた。そして56分にフシレのドリブルから得たセットプレーをフォルランが直接決め、同点に追いついた。

延長戦では120分過ぎという終了間際に相手のセットプレーから最大のピンチを迎え、アディーアーのヘディングを手で止めたスアレスが退場。さらにPKを与えてしまったものの、ギャンがこれを外したことにより九死に一生を得た。そして、PK戦では3人目のM・ペレイラが外したものの他の4人は危なげなく決めた上、キーパーのムスレラが2本を止める活躍を見せ、大逆転で勝利を得ることに成功したのであった。

逆にガーナとしては、勝利をほぼ手中に収めながら最後に手放してしまったという試合だったといえる。プレーの内容も決して劣ってはいなかった。前半の最初に劣勢になったものの、25分辺りにはアサモアーを一列下げて2ボランチにし、縦パスのコースを徹底的に切って流れを引き戻した選択は見事だった。また後半も精力的に攻めており、120分での絶対的なチャンスの数はかなり上回っていただろう。

しかし、やはりここで足を引っ張ったのは、ガーナの致命的な欠点である決定力のなさであった。しかもそれが、「これさえ決めれば勝利」という試合終了間際のPKの場面でも出てしまった。交代で出てきた選手があまり機能せずやや尻すぼみになっていったことも悔やまれるところだが、今日の試合はPKを外したことに尽きる。

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