「アフリカではよくあること。」と一言でいってしまえばそれまでなのだが、アフリカの役所はミスが多い。パスポートで本名を間違えるなんてことはざらだ。

過去にフランスリーグ・オセール時代に得点を量産し話題になったのがFWベンジャミン・ムワルワリ。だが、彼の背中には「BENJANI」と記載してあった。これはジンバブエの役所が間違えたからで、何かシンパシーを感じたのか誤表記を直さず登録名が以降BENJANIとなった。

W杯でも実際の名前と登録名が違う選手は少なくない。怪我のため、最終的にはメンバーから外れたが、ナイジェリアの10番を背負うはずだったMFジョン・オビ・ミケル。彼の本名はMICHAEL(マイケル)であるが、役所がMIKEL(ミケル)としてしまい、そのまま現在に至っている。

さらに、悲惨なのはガーナだ。

SBのジョン・ペイントシル(PAINTSIL)はW杯では2006、2010とパントシル(PANTSIL)として出場。彼はほかの容認派?と違って、ウェストハム移籍時に「俺はパントシルじゃない!」と抗議、普段はPAINTSILとしてプレーすることが可能になったが、W杯では今回もPANTSILとして出場している。

リンク:FIFA公式サイト(http://www.fifa.com/worldcup/players/player=184557/index.html)

スーパーセーブを連発したGKのリチャード・キングストン(KINGSTON)は2006W杯で語表記のキングソン(KINGSON)で登録されてから、以降キングソンと名乗っている。今大会は選出されなかったが、同代表MFで弟のラリィア・キングストンはきちっとKINGSTON表記。兄弟で苗字が違うという事例に発展。そのために放映局ごとに対応も様々でフジテレビは兄弟共にキングストンと呼んでいるが、新聞などではキングサン、キングソンなどと日本語読みも含めばらばらの状態だ。

ちなみにこのキングストン。トルコリーグプレー時代に、トルコの市民権を獲得。ファルク・ギュルソイ(Faruk Gursoy)というトルコ名も持っており、1人で3つの名前をもった稀有な選手となった。

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