Netherlands
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0
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0-0
0-0 0-1 |
1
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Spain
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得点者
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116' |
イニエスタ |
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FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
イニエスタ(スペイン) | イニエスタ(スペイン) |
共に初優勝をかけた2010年FIFAW杯の決勝戦はスペインに軍配が上がった。
戴冠の最大の要因はこの日も崩れることがなかった守備組織にあった。ホイッスルが鳴ると同時にオランダにオールコートプレスを仕掛けられて序盤は怯むが、そこから守備陣が混乱に陥ることはなく、プジョルを中心に堅牢を維持。その守備網をかいくぐって侵入してきた相手には、カシージャスがまさしく“守護神”として立ちはだかった。
この日のマンオブザマッチは、PK戦が予想され始めた時間帯に決着をつけたイニエスタが相応しいことは間違いないだろう。そして、彼らの最大の強さは、どんな相手が来ようとも決してぶれることのない、ボールポゼッションに対する考え方とその質の高さにあるかもしれない。だが、彼らがここまで辿り着けた最大の所以は、この日も発揮した、崩れることを知らない安定した守備力にあったように感じる方も多いのではないだろうか。
「どんなに上手くても、どんな強いチームであっても、最上級の安心感と結果を生むのは、球際での気持ちの強さや攻守の切り替えの早さにある」と断言できるかもしれない。世界王者に輝いたスペインを除いても、上位に勝ち進んだチームは全て上記の面でアドバンテージを備えていたのではないだろうか。
「最終的に問われるのは基本的なところにある」
今回のW杯は、サッカーの本質を再確認させ、そして、最もその本質を理解している国が優勝したように感じる大会であった。