Evian
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0
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0-0
0-0 |
0
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Boulogne
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得点者
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試合はお互い「こう攻めればチャンスになる」というポイントを終始掴むことが出来ず、スコアレスドローでの決着となった。
前半はエヴィアンが攻め込み、ブローニュが守ってカウンターを仕掛ける展開となった。
エヴィアンの強みは良くトレーニングされた攻撃。精力的に前線からボールを奪いに行き、素早く攻守を切り替える。各人が少ないタッチで早くボールを回し、追い越しや飛び出しを積極的に絡めて攻撃に人数をかけて相手を崩しにかかるもの。ただ、その反面最終ラインが脆弱で連携が悪く、このところ数試合はそれを利用されて守備が崩壊し、失点を重ねてしまっていた。先週のディジョン戦では5つもの失点を喫している。
そこで、この試合に向けてエヴィアンは「いつもプレスに行くのではなく、相手が後方でボールを回しているだけの時はしっかりブロックを作って守り、中盤が引き出されないようにする」という約束事を徹底してきたようであった。最終ラインが孤立してしまうことが少なくなり、攻撃の厚みと回数は減ったものの、前述の強みを生かして魅力的なプレーも見せた。
だが、やはり最終ラインの脆弱さはそれでも足を引っ張った。ブローニュが繰り出すカウンターへの対処は危うく、ティルにボールを収めさせて攻撃の起点を作られたり、リペールとアングーラの両CBも単純なミスが多く不安定。結果、「僅かに優勢ではあるが、相手とチャンスの数はあまり変わらない」という展開にしてしまったのだ。
それを見て、ブローニュは後半に試合の流れをものにしようと試みる。中盤の底に入っていたアグアッジに代えて左ウイングのベサを投入すると共に、運動量豊富で攻撃センスに優れるアティクを右サイドから中央に移し、トップ下として運用する。また両サイドのウイングには攻撃だけでなく守備も求め、4-1-4-1のような形となった。エヴィアンのボランチにアティクやデュカテルが積極的にプレスをかけ、前半狙われたサイドはウイングが守備のサポートをしてカバー。アティクはトップと縦の関係を作って攻撃の起点にもなり、ゲームを作る役割を担った。これによりブローニュは中盤を支配し、エヴィアン陣内に攻め込む時間帯が飛躍的に増加した。
だが、これによってエヴィアンの守備を崩せるほどの力もなかった。しかもブローニュ側も決して最終ラインは強くはなく危険なミスが多かった上、70分を過ぎると運動量が落ちて守備のタイトさがなくなり、オープンな展開に。最後の20分あまりに関しては、お互いに攻め合うような内容となり、主導権を手放す結果となっていたのである。
結局前半、後半ともにお互いが主導権を握りそうで握れないまま90分が過ぎ、得点が入らないまま試合は終了した。