2010年11月15日(金) - エスタディオ・デ・マデイラ(フンシャル)
Nacional
0
0-0
0-0
0
Maritimo
得点者


今季最初のマデイラ・ダービーはチャンスの少ない試合となった。ホームのナシオナウもアウェイのマリティモもお互いに攻撃が機能せず、スコアレスドローで終了した。

攻撃的に試合を進めようとしたのは、もちろんホームのナシオナウであった。しかし守る相手に対してサイドに追い込まれ、厚いブロックに跳ね返されてしまう。さらに前半途中からは相手の守備が中だけに固まるのではなく、サイドもしっかりとマークしてきた為に、ほとんどまともに攻めることができなくなった。トップが高さのあるオルランド・サーであればクロスでもチャンスがあったのだろうが、あいにくこの試合では小柄なディエゴが務めていた。

後半最初は「外が固められたので中に縦パスを通して外を開けよう」という組み立てを狙ったが、何度か危険なボールロストをしたために頓挫。結局立ち上がりと同じくサイドに追い込まれて弾き返される展開が続くことに。試合がこの形で固まってしまったため、終盤に退場者を出したにも関わらず流れが全く変わらなかった。頼みの綱はセットプレーであったが、2度の決定機を生かすことも出来ず。不完全燃焼のまま無得点で試合を終えた。

不完全燃焼といえばマリティモもそうである。深刻な得点力不足に悩んでいるためか、本来サイドバックのアロンソを中盤で使うなど、布陣からして守備的であった。人数をかけて守り、そして長いボールかアーリークロスをクレーベルとババに入れるだけのサッカーである。もちろんチャンスは数少なく、引き分けならばそれでいいという内容であった。

74分、76分にはそれぞれCKからとジャウマのドリブル突破から貴重な決定機を迎えたが、点が取れないFWババが案の定枠を外してしまい得点ならず。終盤にはクレーベルが飛び出しからダニエウソンを退場に追い込み数的優位を得たが、チームがそのチャンスを生かせずに終わった。

【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」