2010年11月17日(水)
Czech U-21
2
2-0
0-1
1
Ukraine U-21
ヴォシャフリーク
カドレツ
8'
40'
得点者
82'

ペトロフ

来年開催される、U-21EURO2011本大会で同グループに振り分けられたチェコU-21代表とウクライナU-21代表だが、その前哨戦はチェコが勝利した。

予選に敗退した国は、それと同時にメンバー構成を大幅に見直し、次の大会に向けて動いているが、本大会に出場する国はそうは簡単にはいかない。それは、当然、本大会で成功するためのメンバーを作らなくてはならないからだが、仮にそこで栄えある成績を残したとしても、参加メンバーの年齢如何によっては、大会終了後に総入れ替えしなくてはならない可能性が生じるのだ。つまり、大会出場予定国は、既存のメンバーを残しつつ、来年以降も代表チームに参加できる新たな選手を組み込むように工夫しているわけだが、その方法については同一ではないようだ。

試合は、前半のうちに2点のリードを奪ったチェコがウクライナの反撃を退けて勝利したが、チェコは一つ下の世代にあたるヴァーツラフ・カドレツを先発で起用したことを除けば予選を戦い抜いた11人を並べ、エースのトマーシュ・ペクハルト、チームの中心であるボジェク・ドチュカルも途中から出場。対するウクライナは、ヤロスラフ・ラキツキー、イェフゲン・コノプリャンカ、タラス・ステパネンコ、アンドリー・ヤルモレンコがA代表に招集されただけではなく、守護神アントン・カニボロツキー、不動のSBイェフゲン・セリン、攻撃の中心ミコラ・モロジューク、ロマン・ゾズーリャら主力も不参加。チェコ相手に手の内を見せたくなかったのか、もしくは、大会終了後のことを念頭に置いたのかは定かではないが、はっきりいって、このウクライナ代表は“2軍”といっても差し支えないレベル。来年の本大会に出場する両国に、ここまでメンバー選考の違いが発生したとは正直言って驚きだった。

故に、この試合結果と内容が本大会での勝敗の目安になることはないだろうが、常に“本意気メンバー”で挑むチェコと直近の結果よりも近未来を見据えているウクライナ。最終的に成功者はどちらになるのだろうか。

(筆:Qoly編集部 T)


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