2010年12月5日(日) - ミ・ディン・スタジアム(ハノイ/ベトナム)
Singapore
2
0-1
2-0
1
Myanmar
ジュリッチ
アグー
62'
90+4'
得点者
13'

ヒン・マウン・ルウィン



3日前にはフィリピンに後半ロスタイムの失点で引き分けに持ち込まれ、勝ち点2を失ったシンガポール。しかし今日は同じことを逆にやり返し、ミャンマーを試合終了間際に突き放して勝利を収めた。

前半は完全にミャンマーが試合の流れを掴んでいた。3日前のベトナム戦では高い位置からのプレス戦術が夢に終わり守備が崩壊したが、この試合では逆にとても「地に足が着いた」サッカーをしていた。 自陣で4+5のブロックを形成し、最終ラインと中盤を間延びさせず、常にアンカー役がバイタルエリアを潰し、相手のFWを挟みこむ。そして攻撃では無理にドリブルで仕掛けることなく、サイドのスペースを使いながら、サポートの選手にボールを繋ぎつつ早く組み立てていく。

そして13分にマイ・アイフ・ナインが右サイドを破り、グラウンダーのクロスをヤン・パインがニアでスルー、ペナルティエリア内でフリーになったヒン・マウン・ルウィンがゴールに蹴り込んで先制。この後も、前半終了まで相手に何もさせなかった。

だが、シンガポールが後半にようやく目を覚ます。相手を舐めていたのか、前半はプレスも飛び出しもなく、運動量が少ない稚拙なプレーをしていた。しかしハーフタイムを終えて2人の選手を入れ替えたシンガポールは、まず「ボールを奪いに行く」ことを徹底。また前線が守備に囲まれる前にサイドバックの追い越し、中盤の飛び出しを絡めて裏を狙う形を意識付けした。

ミャンマーの選手は個人の能力が低く、プレスがかかるとすぐにボールを失う。それに加えて、攻撃も人数がかかってこなければ怖さはない。その弱点を突き、自分たちのラインも高く保て、セカンドボールも支配、相手を完全に押し込むことに成功。その結果、62分に右サイドを突破したシャフリルからの折り返しを、ニアで交代出場のアグーが収めてさらに繋ぎ、これをエースのジュリッチがゴールに決めて同点に追いつく。

そして迎えた後半ロスタイム4分が過ぎたところ。ノフからのロングボールを裏に飛び出したジュリッチが落とし、アグーがシュートに持ち込みゴールに決めた。運動量が落ちたミャンマーの最終ラインは、飛び出しに全体が反応出来ていなかった。

2試合続けてのドラマティックな結末を迎えたシンガポールはこれで勝ち点を4に乗せた。第3節は決勝トーナメント進出を賭け、グループBのホスト国ベトナムとの大一番を迎える。


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