90分で決着がつかなかった熱戦は、鹿島の劇的な逆転勝利で幕を閉じた。

今季リーグ戦での試合は2試合とも1-1のドローに終わってるが、この日も一進一退の攻防となった。序盤戦は、鹿島アントラーズが、FC東京の絶対的起点である平山を中田ら守備的MFとDFが巧みな連携で潰すと、攻撃面でも縦に速いサッカーで躍動し、いくつもの決定機を作り上げた。だが、好機を確実に活かせないと趨勢が逆転してしまうのは常識。権田のファインセーブなどでピンチを凌いだFC東京が、前半39分に平山の鮮やかなオーバーヘッドで先制し、前半戦を1点リードで終えた。

しかし、ハーフタイムにFC東京の監督大熊清が「鹿島は強敵。まだわからない」と警戒した通り、鹿島は青木を守備的MFに配置して守備バランスを整えると、さらに、本山を投入。前半戦にはなかった厚みのある攻撃が見られるようになると、後半22分に宮崎のクロスを大迫が頭で合わせて同点に追いついてみせた。その後、試合は延長戦に進むが、試合を決めたのもやはりペースを握った鹿島であった。米本が退場となり、数的優位にも立った鹿島は、延長後半ロスタイムに混戦の中から興梠が流し込み、劇的な幕切れで勝利。3大会ぶりとなる決勝戦への切符を勝ち取った。

清水エスパルスと鹿島アントラーズで争う決勝戦は、元旦1月1日14時から国立競技場で行われる。

（筆：Qoly編集部 T）

Tweet

Check