2011年1月1日(土) - ホーソンズ
WBA
1
1-1
0-1
2
Manchester United
モリソン

14'

得点者
3'
75'
ルー二ー
エルナンデス

試合開始時点


WBAの魅力と問題点が見事に現れた試合だった。マンUは今季のアウェー戦でようやく2勝目。離脱者が多い中で、なんとか勝利をもぎ取った。

3分、クロスにルー二ーが合わせてマンUが先制するも、14分にWBAが同点に。オデムウィンギーがつぶれたこぼれ球をモリソンがダイレクトボレーで叩き込んだ、スーパーゴールだった。そこからはWBAがマンUを圧倒する。カバーリングの動きがよく訓練されており、ボールを奪えば中盤にFWオデムウィンギーが加わり、トライアングルを無数に作り出して速いパス回しで翻弄した。マンUはオベルタンとG.ネヴィルの二人が大ブレーキ。オベルタンはボールロストを連発し、ネヴィルは収支トーマスに手を焼いた。また、サイドバックを上げたにもかかわらず高い位置でボールを失ったため、ネヴィル、エヴラの裏のスペースに再三ボールを運ばれてしまった。

圧倒的なWBAペースの前に、ファーガソン監督はフォーメーションを変更。前半終了間際からキャリックをアンカーに置く4-1-4-1にシフトし、中盤のスペースを消すと同時に、左サイドのルーニーにボールを運ばせる策に出た。

40分~62分

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後半、フォーメーション変更が功を奏して試合はやや落ち着きを取り戻す。しかし、サイドバックの裏を疲れるパターンは変わらず、後半17分にはファーディナンドがトーマスを倒してPKになってしまう。これを決めれば勝ち越しだったWBAだが、なんとオデムウィンギーがこれをミス。不穏な空気が漂い始める。

攻めても攻めてもシュートが枠に飛ばないWBAは、最後に悪い癖が出てしまった。75分、CKが中央でフリーになったエルナンデスに合い、マンUが勝ち越し。そしてルー二ーの負傷退場で10人になった不利を跳ね除け、マンUが逃げ切って今季アウェーでの2勝目を挙げた。

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63分~90分

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WBAはジレンマと戦っている―この試合でチャンスを決められなかったオデムウィンギー、ブラント、ドランズは得点力に問題を抱えている。しかし、WBAの財政規模を考えれば、彼らは獲得しうる最高レベルの選手だ。彼らを欠いては今日のような小気味良いパスサッカーはとても披露できないだろう。また、彼らのプレースタイルは時として即効性を欠く。よりダイレクトなサッカーを取り入れるべきか、否か・・・・難しいところだ。

マンUはけが人を抱えながらもなんとか凌いで勝ち点3。ネヴィルとオベルタンという"お荷物"のあぶり出しもできた。伝統的に冬以降の強さで優勝することが多いだけに、見通しは明るいと言える。


(筆:Qoly編集部 S)

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