2011年1月12日(水) - アル=ガラファ・スタジアム
2
1-0
1-1
1
シャツキフ
ジェパロフ
41'
65'
得点者
48'

アル=モタワ(PK)

アジアカップは昨日で全チームが初戦を終え、本日からグループリーグ第2節が始まった。その最初となった試合は、ウズベキスタンがクウェートを2-1で下して2連勝を飾り、決勝トーナメント進出の可能性を濃厚にした。

ただ、ウズベキスタンは試合の入り方には失敗していた。

中国とは逆のアプローチをし、最終ラインを高い位置に上げ、自らのペースで試合を進めようとした。確かにクウェートは守備が強いチームではないため、いくつかのチャンスは作ることができた。しかし攻守の切り替えの際にボールホルダーへのアプローチが緩く、縦パスを入れさせてしまう場面が頻発。サイドの奥のスペースを使われて、多くのピンチを迎える結果となった。

しかしそこで失点しなかったのは幸運だった。30分あたりから徐々に守備が改善され、ムラはありつつもピンチの数は確実に減少した。そして41分には、ゲインリフがフセイン・アリのタックルで倒され、フリーキックを獲得。シャツキフのシュートが壁に入っていたハイダロフに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれていった。

後半開始直後には再び守備が不徹底となり、反撃を受けてペナルティキックを与えてしまい追いつかれてしまった。しかし、これが早い時間帯だったのもまた幸運だった。失点したことによってまた守備の約束事が蘇ってきたのである。前線からしっかり追うようになったウズベキスタンは、試合の流れを再び手にし、65分に追加点を奪う。左サイドから交代出場のハサノフがクロスを送ると、起点となったジェパロフがバイタルエリアに飛び込んで左足でシュートを放ち、鮮やかにゴールに決めた。

終盤には受身になる場面が増加し、ゲインリフが退いたことで前線にボールも収まらなくなった。しかしまた幸運なことに2度の決定的なピンチで失点を逃れることが出来、1点のリードを守ることに成功した。

こうしてウズベキスタンが勝利を収めたわけだが、クウェートが悪かったかといえばそうではない。守備は元々強くはないため、期待する方が間違っている。攻撃もサイドの裏に早いタイミングで入れる戦術は徹底されていた。ただ、攻めが機能した時間帯に得点を奪えず、不運な形で失点し、同点ゴールも結果的にあまり良いタイミングではなかった。中国戦での退場劇といい失点の形といい、ツキに恵まれない試合が続いている。

(筆:Qoly編集部 K)




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