2011年1月16日(日) - ハリファ・スタジアム
3
2-0
1-0
0
ビラル・モハメド
エル=サイード
ファビオ・セーザル
11'
16'
86'
得点者






相手の立ち上がりの悪さに付け込んだカタールが早い時間に2点を先行し、後半の終了間際にもセットプレーで1点を追加。不安定なところもあったが、見事に3-0と勝利を収めて決勝トーナメントに進出し、開催国としての面子を保った。

快勝した中国戦と同じく、ロングボールを起点に全体を押し上げ、前線から激しくプレッシャーをかけてゲームを支配し、チャンスを連続して生み出した。そして11分に、左コーナーキックからの流れでセバスチャンのクロスを主将ビラル・モハメドがフリーでヘディング、先制点を奪取。

さらに16分にはロングボールにアリ・フセインが被ってクリアし損ねたミスを見逃さず、エル=サイードがヘディング。ハルディに弾かれたところをセバスチャンが拾ってシュートを放ち、DFにブロックされたこぼれ球を、さらにエル=サイードがゴールに蹴りこんだ。相手の守備の混乱に乗じた2得点であった。

この2点のリードは大きかった。徐々にクウェートが攻撃を改善させる中、特に後半はしっかりと人数をかけてスペースを消し、カウンターを狙うだけで良くなったからである。その結果、何度もピンチは迎えたが失点を逃れることが出来、86分にはケガから復帰したファビオ・セーザルが直接フリーキックを叩き込んで3点目を奪取し、勝利を決定づけた。

クウェートは今大会不振に陥っており、その結果違うことをしようと試合に望んだことが仇となり、カタールに付け入る隙を与えてしまった格好だった。

ボランチを一枚削った4-1-4-1のフォーメーションを使用し、攻撃的にプレーしようとしていたが、自分たちでゲームを組み立てようという意識が強すぎて近い味方を使い過ぎ、プレースピードを落としてしまった。その結果相手の最終ラインの裏のスペースは使えず、かけられた激しいプレスの餌食となった。

徐々に長いボールを増やし、後半にはF・アル=アネジを右サイドバックに移した4-4-2という超攻撃的シフトを敷いて反撃を見せたが、相手にスペースを消され、引いてくる味方選手の足元にパスを入れて潰されるという場面が頻発。そんな中でも精力的に戦い、何度もチャンスは作ったが、ゴールを決めきれず。最後は少ない人数で奮闘していた守備陣がセットプレーで破られ、万事休すとなった。

(筆:Qoly編集部 K)




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