2011年1月25日(火) - アル=ガラファ・スタジアム
2
1-1
0-0
ex.1-1
2
前田
細貝
36'
97'
得点者
23'
120'
キ・ソンヨン(PK)
ハン・ジェウォン
PK.3-0


遠くカタールの地で実現した伝統の日韓戦は、延長を終えても決着は付かず、PK戦で結果が決まった。勝利を収めたのは冷静さを失わなかった日本。韓国は同点に追いついて試合を終えるいい流れだったものの、PK戦では力を発揮できなかった。

日本は序盤から試合を優勢を保って進めることに成功。相手がこれまでの試合とは違い、かなり引いて守備的に入ってきたのだが、香川と本田のポジションチェンジに対応できておらず中央に縦パスを入れることが出来たからだ。攻撃の起点を作れるため、上手く両サイドを使ってビルドアップできた。

13分に相手の単純なロングボールにパク・チソンが走りこみ、それに今野が対応した際のショルダーチャージがファウルと判定され、厳しいペナルティキックを取られて失点を喫してしまう。だが、日本は気落ちすることなく相手の守備の弱さを利用して攻撃を続け、35分に同点に追い付く。本田が高い位置キープしてスルーパスを送り、左サイドから長友が裏に飛び出す。ペナルティエリアに切れこんで中に折り返し、前田がゴールに押し込んだ。取り返した点はひとつだけだったが、内容としては韓国をほぼ完全に押し込んでいた。

ところが後半になると展開は一変。相手がさらに下がって守り、サイドのスペースを完全に潰してきたため、上手く攻撃が作れなくなっていく。加えて65分にはホン・ジョンホが投入されて4-3-3となり、キ・ソンヨンとイ・ヨンレがより前に上がってきたことで、相手の攻撃に厚みが増し、ボランチにプレッシャーがかかってくる。運動量の減少も相まって、日本はまともにボールを回すことすらできなくなっていった。なんとか失点だけは防いで延長戦には持ち込んだものの、苦しい流れが続いた。

延長前半7分には前田のキープから本田のスルーパスが導かれ、飛び出した岡崎がショルダーチャージで倒されペナルティキックを獲得。本田のシュートはキーパーに弾かれたが、詰めていた細貝がゴールに決めてリードを奪う。

しかし、試合内容では向上はせず、ゴールを取っただけ。特に延長後半には5バックにした采配が裏目に出て、ベタ引きとなったところを攻め立てられ、最後にフリーキックから同点に追いつかれてしまった。

だが迎えたPK戦では韓国を圧倒。先攻から本田、岡崎と2点を先行すると、川島がク・ジャチョル、イ・ヨンレのシュートを2連続で止めて見せた。3人目の長友は外してしまったが、対戦したホン・ジョンホも右ポストに当てて外す。これを決めれば勝利という最後のキッカーは今野が務め、見事にゴール右に決めて3-0。キッカー一人を残して、日本がファイナルへと駒を進めることとなった。


(筆:Qoly編集部 K)




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