昨年末、イングランドのフットボールリーグ・チャンピオンシップ所属のクリスタル・パレスにアメフトスタイルのチアリーダー”The Crystals”が誕生した。

 

だが、チームはその後18試合でわずか3勝しかできず、降格圏ぎりぎりの21位に低迷。苦しいチーム状況に不満が高まるなか、その責任を彼女たちのせいにするファンも現れた。ブロガーのひとりは

「彼女たちは芝生の上のポールダンサーでしかなく、止めるべきだ。チームになんの恩恵ももたらしていない」

と書き込み、さらに24歳の青年も

「彼女たちがポンポンを振りながら出てくると、うなだれるしかない。みんな試合がイヤになる。試合に集中するべきときに彼女たちに熱いまなざしを注いでいる選手たちを見ると。(止めるのは)早ければ早いほどいい」

と否定的な意見をぶつけた。

一方、無給でもある”The Crystals”のキャプテンを務めるCharlotte Duffyさんはこれらの批判はアンフェアなものだと指摘する。

 
「真実に目を向けなくてはなりません。チームはホームゲームでは健闘しているし、私たちが来て以来(ホームで)負けたことはないのだから」

エセックス州出身の25歳は続ける。

「私たちは試合中チームとは程遠いところにいます。選手たちがピッチに出てくるときに、Vフォーメーションを組みますが、(選手たちとは)アイコンタクトさえありません」

先述したように14人いる”The Crystals”のパフォーマンスは無償で行うファンに対するボランティアであり、みなダンスを愛している。

「中傷を受けてからサポートを申し出てくれる多くのファンもいます。私たちのFacebookやクラブのウェブサイトのフォーラムに多くの励ましのメッセージも頂いています」

また、Duffyさんはセルハースト・パークで踊るまでサッカーに興味はなかったものの、いまではクラブの忠実なサポーターだとも語った。

 

中南米ではサッカーシーンにおけるチアリーダーの姿は珍しくないが、イングランドではまだ市民権を得られていないということか。チームが好調だったならば勝利の女神として崇められたかもしれず、割を食ったともいえそうだが…。

(筆:Qoly編集部 I)

{module [170]}
{module [171]}
{module [186]}
{module [190]}


【厳選Qoly】日本代表、北朝鮮との3月シリーズで「株を上げた」3名の選手

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら