まさに耳を疑うような話だ。

モンテネグロ人FWニコラ・ニケジッチ(Nikola Nikeziト〟jは当時所属していたFCクバン・クラスノダル(Kuban Krasnodar)との契約に関する席で2人の用心棒から暴行を受けたと主張。その後、クバンを退団した29歳の元代表ストライカーはその衝撃的な体験をFIFAとUEFAに向けた書簡の中で詳述している。

契約の解除という結論に達する(強いられる)までの20分間、殴られ、窒息させられ、さらに拳銃による脅迫まで受けたこの事件は今月7日にクバンのトレーニンググラウンド内で起きた。


ニケジッチはトレーナーのNikolai Khlistunovに契約状況を話し合うため個人事務所へと案内された。Khlistunovは用心棒がやってくる前にクラブとの契約解除に同意署名するよう最後の呼びかけをしたとされている。ニケジッチはその当時の状況をこう語る。

「一人の男が高圧的な態度で私に契約書を突きつけ、契約解除するための書類にサインするよう迫りました。私が契約はもう一年あり、これらの交渉は代理人同席のもと行われるべきだと言い返すと、腹部に強烈な一撃をもらいました」
「2人目の男がジャケットを脱ぐと…ピストルホルダーに収まる2丁の拳銃が見えました。再び2人が迫ったサインを拒否すると、また腹部に強烈な打撃を受けました。そして、彼らは私の首を締め上げると、ただでは帰さないぞと脅しました 」
「人生最大の恐怖で憔悴し切ったのち、20分後にようやく解放されました。3部の同意書と2つの書類にサインしましたが、それらはロシア語で記されていたのでその内容は知るところではありません 」

これに対し、クバン側ははじめニケジッチの主張を”狂気染みた”ものだと退け、逆に告訴すると脅しをかけたが、最終的に契約に代わる金額を支払うことを決めた。クバンは

「クラブがニケジッチへ最終年の契約の補償として256,000ドルを支払うことで両者は合意した。 事態のさらなる複雑化を避けるためにも(我々は)正しい行いをしたと理解している。真実は勝つものだ」

との声明を発表した…。


今シーズン待望の1部昇格を果たし現在1勝1敗の10位につけるクバンだが、選手たちの心境はいかに。

(筆:Qoly編集部 I)

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介