今シーズンも残り僅か3試合となったセリエA。スクデット争いは勝ち点1までこぎつけたミランでほぼ決まったとの見方が強まり、現在、最も注目されているのは来季のチャンピオンズリーグ出場権争いと言って問題ないだろう。出場権4枠の中で予備戦なしのストレートインの3枠はほぼ確定。予備戦からの出場権1枠を巡って4チームが戦いを続けている。
順位 | チーム名 | 勝ち点 | 勝 | 分 | 敗 | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|
4位 | ラツィオ | 60 | 18 | 6 | 11 | +13 |
5位 | ローマ | 59 | 17 | 8 | 10 | +6 |
6位 | ウディネーゼ | 59 | 18 | 5 | 12 | +19 |
7位 | ユヴェントス | 56 | 15 | 11 | 9 | +11 |
節 | ラツィオ | ローマ | ウディネーゼ | ユヴェントス |
---|---|---|---|---|
36節 | ウディネーゼ(A) | ミラン(H) | ラツィオ(H) | キエーヴォ(H) |
37節 | ジェノア(H) | カターニア(A) | キエーヴォ(A) | パルマ(A) |
38節 | レッチェ(A) | サンプドリア(H) | ミラン(H) | ナポリ(H) |
5位のローマ、6位のウディネーゼは勝ち点は同じだが、セリエAの「当該チームの対戦成績」を優先する規定からローマを5位とした。なお、両チームは次節対戦。CL出場を狙う4チームの直接対決で残されているのはこの試合のみである。
4位のラツィオはシーズン当初は首位に立つなど好調だった。しかし、年明けから徐々に成績を落としてスクデット争いから脱落。レヤ監督はシーズン当初から「ヨーロッパ出場権獲得を目標」としてきたが、前節もユヴェントスに敗戦して勝ち点差を詰め寄られるなど苦しい状況だ。
ローマはシーズン序盤の低空飛行から回復。徐々に順位を上げて5位まで浮上した。しかし、前節のバーリ戦でデ・ロッシとペッロッタが暴力行為で退場。3試合の出場停止処分が下されており、処分の軽減がなければ主力2名を欠いた状態での戦いを強いられる事になる。
ウディネーゼは年明けから絶好調で無敗街道を突き進み一気にCL出場圏内にこぎつけたが、4月に入ると絶不調に陥る。最近の5試合で4敗を喫するなど勝ち点を取りこぼした印象が強い。ディ・ナターレ、サンチェスの2枚看板もコンディションを落としている事が最大要因である。
上記3チームと比べ、状況が苦しいのが6位のユヴェントス。イタリアを代表する名門として威信を賭けた戦いを続けている。しかし、得点力が低く、トップスコアラーは離脱中のクアッリャレッラ。リードした試合で追いつかれるなど、下位相手の取りこぼしも非常に多い。残り3戦3勝が必須だが、ラツィオが2勝した時点でCL出場の望みは断たれる。
ラツィオ | VS ローマ | VS ウディネーゼ | VSツꀀユヴェントス |
---|---|---|---|
2敗 | 1勝 | 2敗 | |
ローマ | VS ラツィオ | VSツꀀウディネーゼ | VSツꀀユヴェントス |
2勝 | 2勝 | 1分1敗 | |
ウディネーゼ | VS ラツィオ | VS ローマ | VSツꀀユヴェントス |
1敗 | 2敗 | 1勝1敗 | |
ユヴェントス | VS ラツィオ | VS ローマ | VSツꀀウディネーゼ |
2勝 | 1勝1分 | 1勝1敗 |
セリエAで勝ち点が並んだ場合に最も重視される当該チーム同士の対戦成績は上記の通りだ。次節ウディネーゼとラツィオが直接対決を行う予定である。状況としてはラツィオが最も芳しくない。勝ち点差をキープしなければならないプレッシャーが一番強いと考えて問題ないだろう。なお、理論上4チームが同じ勝ち点で並ぶ可能性は残されている。
(筆:Qoly編集部 N)