その一部を抜粋すると「100パーセント意図的」、「本当にショッキング」、「真のスポーツマンシップに欠ける」、「露骨に意図的だけど、動機がさっぱりわからない」、「急に方向を変えてるし、彼女の様子を確かめようともしてない」、「こんなことを故意にするなんてクソ野郎。彼女のタフネスは立派」などの反応が見られ、それはカーディフファンの多くも同じだった。
ファンフォーラムでは「これが他のチームの選手だったらどうだろうか? 個人的には少なくとも3試合の出場停止にすべきだと思う。カーディフでのヒーロー的立場とは関係なく今回の行為は論外」、「骨折しなくてよかった」、「卑怯者。故意だろう。たとえアクシデントだったとしても、少なくとも彼女に謝り、手を差し伸べるくらいできたはず」といった声が大半を占めた。
だが、なかには「彼女が選手の行く手を塞いでいたんだから、謝る必要はない」、「これが男の副審だったらこんなに騒がれちゃいない」など逆の意見も散見された。
そして、クラブ側の反応だが、カーディフのスポークスマンはこの行為について”プレーを続けようとして偶然にもシアンと衝突してしまったもの”と釈明し、「(だから)クラブはいかなる措置もとっていない」と話した。
マクノートンが女性蔑視主義の考えの持ち主なのかを含め、なぜこのような行為に及んだのか本当のところは分からないが、ナーバスな状況に置かれていたのは確かだろう。
なぜなら、この時点でリーグ3位につけていたカーディフはプレミアリーグへの自動昇格(2位以内)に向け勝利が必須な状況だったものの、ミドルスブラ相手に3点のビハインドを背負う苦しい試合展開が続くなか、後半17分にあの”事件”が起こったのだ。(この試合にカーディフが負け、2位ノリッジが勝ったためノリッジの昇格が決定した)
ただ、状況がどうあれ恥ずべき行為には違いない。3~6位のクラブで昇格権を争うプレーオフに向けてもチームに水を差すことになるだろう。