ジュピラーリーグのプレーオフ最終節、チャンピオンが決まるシーズン最終戦で悲劇が起こってしまった。へンク対スタンダール戦の前半25分、右サイドを突破しかけたメフディ・カルセラ(Mehdi Carcela)止めようとしたクリス・マヴァンガ(Chris Mavinga)のキックが顔面を直撃。
意識を喪失し、体が硬直する発作状態に陥ったカルセラはストレッチャーによって運び出されたあと、病院へ直行。治療を施された結果、意識は回復したが、鼻骨と下顎の骨折、さらに歯も数本失ってしまった。このアクシデントは両チームにショックを与えたが、よりダメージの強く受けたのは涙を流す選手さえいたスタンダールのイレブン。結局、試合が1-1の引き分けに終わったことで、チャンピオンの座はヘンクのものとなった。
この”事故”についてマヴァンガはこう弁明している。
「メフディには本当に申し訳ないと思っている。ボールにいったつもりだった、(カルセラが)来ていることが見えていなかっただけなんだ」
「チャンピオンになれたのは嬉しいけど、彼を傷つけてしまった。こういうことを起こしてしまって本当に申し訳ない。数日中に彼に何か(償いを)したい。あの後はプレーするのが難しかった、残り時間ずっと彼の顔が頭から離れなかった」
故意に顔面を蹴ったとは考えたくもないが、マヴァンガのラフタックルに対し、海外のフォーラムでは批判が相次いでいる。カルセラが無事にピッチへ復帰してくれることを願うばかりだ。
(筆:Qoly編集部 I)