コパ・アメリカの開幕戦。1993年以来の優勝を目指す開催国アルゼンチンはボリビアの固い守備に苦しみ、引き分けに終わった。

アルゼンチンはメッシを前線中央に配置した“バルセロナ仕様”で臨んだが、一人一人のボールを持つ時間が長く単調な攻撃に終始。先制を許した後半には昨年のW杯同様、メッシをトップ下へ移したものの効果はなく流れが生まれない。途中出場アグエロの見事なゴールで同点に追い付き、終盤は連動性とは無縁の“個人”の力で強引にゴールへ迫ったが、最後まで勝ち越し点を奪えず厳しい船出となった。

コンパクトな守備ブロックを形成したボリビアは大半の時間を守備に費やしたが、これはプラン通り。時折カウンターからアルゼンチンを脅かし、セットプレーから先制点を奪う理想的な展開で逃げ切り体制に持ち込んだが、一瞬の隙を突かれて追い付かれた。先制点の後、マルセロ・モレノがアルゼンチンのGKロメロと1vs1を迎える決定的チャンスを逸し、結果的にはこれが響いて自国開催で準優勝した1997年大会以来の勝利を逃したが、同点にされてからも守備の集中は途切れず価値ある引き分けと言えるだろう。

（筆：Qoly編集部 H）

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