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2011年9月6日(火) - パフタコール・マルカジ・スタジアム(タシケント)
Uzbekistan
1
1-0
0-1
1
Japan
ジェパロフ
8'
得点者
65'
岡崎


劇的な勝利を飾った北朝鮮戦から4日。日本代表は遠くウズベキスタンの地でワールドカップアジア3次予選の第2節に望んだ。

アジアカップではベスト4まで進んだことで知られ、実力は折り紙付きのウズベキスタン。序盤から積極的なサッカーを仕掛けてくる相手に対し、日本はシステムが機能せず大苦戦。ザッケローニ体制最悪といえる内容で前半を折り返したが、後半に1点を返し何とか引き分けに持ち込んだ。

本田の負傷離脱、そして柏木が機能しなかったことで、今日は4-2-3-1のトップ下は長谷部が務めることに。空いたボランチの一角には阿部が配置され、遠藤とのコンビを組んだ。

しかしコンディションが悪かったこともあって最初から守備は安定せず。カットインしてきたカパーゼにバイタルエリアを破られて大ピンチに陥ると、その直後に失点。ショートコーナーから放り込まれたクロスを今野が大きく弾けず、ペナルティエリアに落ちたところをジェパロフに拾われシュートを許す。わずか8分でビハインドとなる最悪の立ち上がりとなった。

長谷部が前線との距離を詰めるため、カウンターの起点を潰せない。待ち構えて守ろうとする阿部との距離感は自然と遠くなり、布陣はルーズに。阿部の外側で起点を作られ、ラインが下がり、さらにスペースが生まれる。

攻撃でも、阿部が下にいるために普段は来ない場面でも遠藤にマークが付いてくる。長谷部は本田や柏木以上にボールを収めて展開する能力はなく、そのためにサイドは空かない。内田や駒野が上がってもマークされる。結果全エリアで危険なボールロストが多くなった。

要するにシステムは何一つ機能しなかった。だが、苦しかった前半を1失点のみに抑えたことは非常に幸運であったともいえる。ハーフタイムで阿部をベンチに下げ、清武を投入した日本。徐々にプレーに改善の兆しが見られ始めた。

パスが回り始め、攻撃面では敵陣に運べる確率が高くなった。コンディションの悪さは否めず、ルーズボールの争いで後手を踏む。危険な場面も多かったが、次の得点を得たのは日本だった。

65分、カウンターから左に遠藤が飛び出してキープ。中央に繋いで右に展開、内田のクロスが一度弾かれたところを拾って波状攻撃に繋げた。そして再び内田が折り返すと、ファーに飛び込んだ岡崎がダイビングヘッド。2年ぶりのタシケントで再び彼らしい泥臭いゴール。試合を振り出しに戻した。

その後にはジェパロフやカパーゼに決定的なチャンスを作られたが、キーパーの川島が鬼気迫るセービングでシャットアウト。絶体絶命のピンチを乗り切り、試合終了まで耐え抜くことに成功した。

アウェーと厳しいコンディションの中、貴重な勝ち点1を奪取できた。内容を考えれば何失点もして負けていてもおかしくなかっただけに、ポイントを得られたのは『有り難いことだ』と思うしかないだろう。

(筆:Qoly編集部 K)

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