10月8日、アフリカ・ネイションズカップ予選最終節が開催された。既に敗退が決定しているエジプトはホームに首位ニジェールを迎え、3-0と快勝。先日大会3連覇という偉業に導いた名将ハッサン・シェハタを解任、アメリカ人監督ボブ・ブラッドリーを招聘し望んだが、将来に繋がる形で予選を終わらせることに成功した。
前半はスコアレスで終えたものの、後半にゴールラッシュ。再開直後の48分、ペトロジェットで活躍しているU-23代表FWマルワン・モフセンが貴重な先制点を奪取。さらにその8分後、わずか19歳でフル代表デビューしたばかりの新鋭アタッカー、モハメド・サラフが追加点をあげた。
また、ニジェールが退場者を出して10人になる中で78分にマルワン・モフセンがとどめの3点目を獲得。抜擢された若手が活躍し、今予選6試合目で初めての勝利に歓喜した。
そして一方、ベテランも大記録に近づいた。代表主将を務める36歳のアハメド・ハッサンがこの試合に出場し、A代表177capを達成。元サウジアラビア代表GKモハメド・アル・デアイエの178capにあと1試合と迫り、世界記録の誕生はほぼ確実となった。
ただ、敗退が既に決定していたこともあってか客の入りが悪く、現在ボブ・ブラッドリーの下でコーチを務め、U-23代表監督を兼任している元名DFハニ・ラムジーはテレビのインタビューで不満を述べた。
「ファンがあまり来てくれなかったね。カイロ・スタジアムの雰囲気は良くなかった。ニジェールは多くのファンによって支えられているからね…」
「ともかく、我々がオリンピック予選を突破することでファンが戻ってきてくれることを期待するよ。メンバーはほぼ決まった。リーグが始まったらまた1、2人追加するかもしれないが。ブラッドリーに五輪代表の報告はした。彼は細かい技術的なところまでケアしてくれる」
2012年オリンピック・アフリカ予選はエジプトをホストにしたセントラル方式で行われる。来月26日に開幕し、12月10日に終了する予定となっている。
(筆:Qoly編集部 K)
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