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先日、懸念だったテレビ放映権の契約延長をスカパーとの間で取りまとめ、一つの山を越えたJリーグ。世界的に不況の現在、海外でも交渉が難航するケースが目立っているが、今月21日にはスコットランド・プレミアリーグ(SPL)も、Sky、ESPNと2017年まで契約を延長したことを発表した。ただし、これには一つの条件がついたようだ。

中村俊輔がセルティックに在籍していた当時、日本でもCSで試合が放送されていたことからご存知の方も多いと思うが、SPLはレンジャーズとセルティックという2強のリーグ。プレミアリーグが創設された1998年以降、優勝はレンジャーズ(7回)、セルティック(6回)のみ。2強以外が2位となったケースも、2005-06シーズンのハーツしかない。両チームが対戦する「オールド・ファーム」は世界的にも注目の一戦だが、逆を言えばそれ以外は魅力に乏しいというのが正直なところだろう。リーグ自体の競争力低下も深刻で、今季のCLでは昨季の覇者レンジャーズがスウェーデン王者のマルメに敗れ、ELでも、相手チームの違反で辛くも本選出場を決めたセルティック以外予選敗退を喫した。

レンジャーズとセルティックは最近、スタジアムのネーミングライツ売却を検討していることが報じられるなど財政的に苦しんでおり、以前からお隣、イングランドのプレミアリーグへの移籍もたびたび囁かれている。そのため、テレビ局側は今回の契約延長に際し、レンジャーズとセルティックが今後もSPLに在籍することの保証を求めたというわけだ。

これにより、少なくとも2017年までは2強が離脱することはなくなったとみられるが、SPL側も変化の必要性は十分に感じており、既にSPLを10チームによる「プレミアシップ」と12チームによる「チャンピオンシップ」の2部制にする方向で今年1月に合意済み。リーグ再編を進めている。


9月に行われた今季最初のオールド・ファームは、レンジャーズが4-2で勝利した

(筆:Qoly編集部 O)

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